約 4,229,259 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/9712.html
登録日:2011/11/21(月) 23 45 00 更新日:2024/09/19 Thu 23 52 51NEW! 所要時間:約 73 分で読めます ▽タグ一覧 97年クラシック世代 G1馬 SS系 ウマ娘ネタ元項目? ゴドルフィンキラー ゴールドの前でステイ(元) サラブレッド サンデーサイレンス産駒 シルバーブロンズコレクター ステイゴールド デットーリの天敵 ローゼンカバリー涙目 世界にしか勝てない奴 二足歩行する馬 元シルコレ 問題児 問題児製造機 塞翁が馬 大団円 家訓『ゴドルフィンは意地でも倒せ』 小柄 平成の競走馬を見守ってきた馬 息子のおかげでリア充 愛さずにいられない 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 故馬 斜行 暴れ馬 有終の美 武豊 気性難 海外で無双 無事之名馬 熊沢重文 種牡馬 競走馬 競馬 終わり良ければ全て良し 阿寒湖特別 阿寒湖総大将 頑丈 香港ヴァーズ 馬のナリした肉食獣 馬体が小さい 黄金旅程 愛さずにいられない。 ヒーロー列伝No.49 ステイゴールド(Stay Gold)とは、日本の元競走馬、種牡馬。 競走馬として50戦を走り抜き、引退後は種牡馬としても実績を残した。 関係者からの愛称は「ステイ」だが、ネット上では「ステゴ」と略されることが多い。 他に競馬の話題で「阿寒湖」のワードが出ればそれは間違いなくステイゴールドを指す。 【データ】 生誕:1994年03月24日 死没:2015年02月05日(21歳没) 父:サンデーサイレンス 母:ゴールデンサッシュ 母父:ディクタス 生国:日本 生産者:白老ファーム 馬主:(株)社台レースホース 調教師:池江泰郎(栗東) 主戦騎手:熊沢重文 生涯戦績:50戦7勝[7-12-8-23] 獲得賞金:(中央)7億6299万3000円 (UAE)120万USドル (香港)800万香港ドル 主な勝鞍:97'阿寒湖特別(900万円以下)・00'目黒記念(GⅡ)、01'日経新春杯(GⅡ)・ドバイシーマクラシック(GⅡ)(*1)・香港ヴァーズ(GⅠ) 受賞歴:JRA賞特別賞(2001年) 【デビューまで】 父は説明不要の大種牡馬サンデーサイレンス。母は未勝利だが全兄にサッカーボーイを持つ良血である。 430kg程度の母馬似の小柄な馬体ではあったものの、幼少時からきびきびとしたよい動きを見せ、多少の斥量もものともしない力強さと旺盛な闘争心も備えており、スタッフからも大いに期待されていた。 競走馬として社台サラブレッドクラブに卸され、95万円×40口(総額3800万円)で出資募集。 名前は公募で決まったもので、映画『アウトサイダー』の主題歌であるスティーヴィー・ワンダーの同名の楽曲に由来する。小柄な牡馬(ポニーボーイ)に「Stay Gold(輝き続けろ)」と声をかけ続ける、実に粋な名前であった。 1996年9月、かつては「あの」メジロマックイーンを、後には「あの」ディープインパクトを管理した栗東トレセンの池江泰郎厩舎へ入厩。坂路コースの基準タイムを初日・馬なりであっさりクリアするなど期待以上の身体能力を示す。 【デビュー後】 1996年12月1日にデビュー。 一気にスターダムにのし上がる……なんてことはなく、未勝利戦を勝つのに約5ヶ月・6戦もかかった。 1勝した時にはもう5月。ダービーに出られるわけがなかった。 そこから2戦を挟んで古馬相手のあかん子特別阿寒湖特別(当時芝2000m・900万円下←ここ重要)を左右を蛇行しながら上がり3Fを34.5秒で走って勝利。 そこから菊花賞のトライアルである京都新聞杯に出走するも4着で優先出走権を得られなかったが、菊花賞に回避馬が出たことで滑り込み出走。ここではマチカネフクキタルの8着に終わり、栄冠を掴むには至らなかった。 この結果では休養がもらえるはずもなく、年末のゴールデンホイップトロフィーに出走。 圧倒的1番人気に推されるも、伏兵ファーストソニアに屈し2着。 ……ある意味、その後の競走馬生活を暗示する内容だったともいえるだろう。 【苦闘の日々】 古馬となったステイゴールドであったが、ここから文字通りの苦闘が幕を開ける。 1998年 天皇賞(春)2着 宝塚記念2着 天皇賞(秋)2着 有馬記念3着 1999年 天皇賞(春)5着 宝塚記念3着 天皇賞(秋)2着 2年間でGⅠレースの2着が4回、3着が2回! 負ける馬の方が圧倒的に多いのが普通で、同期のサイレンススズカや一つ下の98世代を始めとしたライバルが多かったとはいえ、ここまでGⅠレースで惜しい負けを繰り返す馬はさすがに稀。 まあGⅡやGⅢなら敵なしなんでしょ?と思いたくなるが、そちらでも勝ちきらず掲示板内を彷徨っていたのだから徹底している。 まさしく究極の善戦マンにして至高のシルバーコレクター。ゴールドであり続けるのではなく、ゴールドの前で留まり(ステイし)続けていたのだ。 主な勝ち鞍が当時条件900万円以下の阿寒湖特別、それなのに数億円もの賞金を稼ぐというちぐはぐぶりが、ネタ馬としての扱いを不動のものとしてしまった。 ちなみに、重賞未勝利のまま積み上げた賞金額、実に5億5466万1千円也。 この時点で並のGⅠ勝利馬やノーザンテースト産駒最高の稼ぎ頭のマチカネタンホイザ、後の世で中央重賞未勝利馬最多賞金記録を樹立する事になるサウンズオブアースの生涯獲得賞金を超えている。 ……もっとも、すべてのファンがステイゴールドをネタ馬扱いしていたわけではない。 間違いなく力はあるのに勝ちきれない。どんなレースでもあと一歩が足りない。 牝馬みたいに華奢で可愛い。複勝馬券が美味しい。 それでもひたむきに走り続けるステイゴールドの姿に、本気の声援を送るファンもいつしか増えてきていた。少しずつ、だがそして、着実に。 【雨中の栄光】 時は20世紀末、同期はおろか98世代の主力の多くが競馬場を去っていく中でステイゴールドは引き続き現役続行。しかし相変わらず善戦するも勝利を挙げられず、ついに陣営は騎手の乗り替わりを決定。未勝利戦以降手綱を取ってきた熊沢重文騎手を下ろし、天才・武豊を鞍上にGⅡ目黒記念へと出走する。 「下がだいぶぬかるんどるしなあ」 当日の府中は生憎の雨模様。水浸しの重い芝を踏みしめながら、輪乗りで手綱を牽く山元厩務員の口から弱音が漏れた。 これを聞きつけた武騎手は一言、「勝ちますよ」と返す。 ここでは世紀末覇王もその2番手もいない中で後方待機策がぴたりとはまり、2着のマチカネキンノホシに1馬身1/4の差をつけてゴールイン。 実に2年8ヶ月ぶりの勝利を手にするとともに、記念すべき重賞初制覇を遂げた。 雨降りしきる土曜日でありながら、スタンドからはGⅠに匹敵するほどの声援が送られたという。 モニター中継が行われていた中京競馬場でも拍手が巻き起こり、調教師や厩務員は人目をはばからず涙を流した。 この人気にJRAも押されたのか、GⅠ未勝利馬としては異例のヒーロー列伝のポスターが作られた。 GⅠ未勝利馬のヒーロー列伝自体はヤマノシラギクという前例があったが、あちらは中央10競馬場全てに出走という記録を記念したもの。 ステイゴールドのような、当時何か記録を成した訳でもないいっぱしのGⅡ馬に作られたのは極めて異例である。 そのキャッチコピーが、項目冒頭の「愛さずにいられない。」……今となってはその後の競争生活、そして種牡馬生活を暗示しているようである。 ここに至るまでの連敗数、実に28。苦難を乗り越えての重賞制覇。一般的な中央の競走馬ならこれだけでも普通に引退してる出走数である。 感動的な話であるということに異論を挟む人間はおそらくいないだろう。 おまけにこの勝利によって父サンデーサイレンスは産駒による重賞通算100勝という大記録を達成、まさしく日本競馬史に名を刻む勝利となった。 ……この勝利が伝説の始まりに過ぎなかったなどと、当時誰が思っただろうか。 【黄金の旅程】 しかし、時はテイエムオペラオーの絶対王政の時代。そこにステイゴールドが入る余地がなかったどころか、これ以降2・3着に入ることもなかった。 各騎手のコメント(週刊Gallopより) 宝塚記念4着(安藤勝己):「ゲートを出てフワッとしたので、最後方からになりましたが、ハミをかけて行くとダメだというのは分かっていたから、無理はしなかったんです。長くは脚を使えない馬だから、最後は同じ脚いろになってしまいましたね。あとひと呼吸、我慢していればよかったのかも…」 産経賞オールカマー5着(後藤浩輝):「馬場があまりにも合わなかった。要所要所でノメっちゃうから、ハミがかかるヒマもなかったですね」 天皇賞(秋)7着(武):「2コーナーの不利がすべてだった。審議にならないのが不思議なくらい。それでも最後はよく頑張って、3着と差のないところまで来てくれた。それだけに残念でした」 ジャパンカップ8着(後藤):「逃げることは考えていた。力を出せないレースが続いていたから、きょうは満足です」 有馬記念7着(後藤):「アブミとハミがはずれてしまうくらい、あの落馬寸前の不利がすべてだった」 世紀末覇王のグランドスラムの後、年も明けて馬齢表記方法も変わり、2度目の7歳を迎える。 一般的な競走馬はもう衰えて当然の年頃で、98世代の生き残りキングヘイローも去年いっぱいで引退した。 だが、ステイゴールドは順位こそパッとしないが1着との差は1秒未満に収めており、衰えは感じさせなかったので変わらず現役続行となった。 【運命の分岐点】 さて現役続行が決まったからには次は出走するレースを決めなければならない。 前年に倣うなら中山のアメリカジョッキーズクラブカップ(AJCC)である。しかし、頭を悩ませた陣営はもう一つのレースにも登録した。AJCCより1週間前に京都で行われる日経新春杯である。 出走するレースを決める際、レース日程に合わせて馬の心身を仕上げる以外にも、考慮すべき要素は多い。 輸送距離の問題。栗東トレセンから中山競馬場までの長距離輸送 出張馬房で一泊するより、ホームともいえる京都競馬場で日帰りした方が良いのではないか? 競走相手の問題。有馬記念からちょうど4週間となるAJCCではそろそろ年末の疲れも取れた強豪が出てくる時期である。後の予定(・・・・)の為にも重賞勝利を一つでも増やしておきたい。 とすると今度は鞍上の問題が浮上する。陣営が手が合うと見ていたのは武騎手と後藤騎手だが、前者は春シーズンはフランスを拠点に活動、後者もオーストラリアに遠征の予定が入っている。 テン乗りを依頼された藤田伸二騎手も「『もし京都で使うことになったら乗って貰えないだろうか』とかいう、はっきりしない騎乗依頼だった」と振り返る。 それで、期待しないで待っていたら木曜日になって正式な依頼があったので、おっとり刀で調教に向かったのだと。 レース当日、元々ハンデ戦故に大荒れになりやすいこのレース、獲得賞金額では他馬にダブルスコアを付けていたが、そのために課されたトップハンデ58.5kg、有馬記念から中2週で+6kgの馬体重が調整不足を懸念させたか、ステイゴールドは7.6倍の5番人気に甘んじる。 ちなみに単勝1番人気は薔薇一族のロサードと、京都競馬場2400mのレコードを持つ(*2)サンエムエックスの3.9倍だった。 ともかくスタートすると1枠1番の利を逃さず、早々に好位3番手を確保。スローペースに折り合い、逃げ粘るサンエムエックスを直線半ばで捉えて悠々と突き放し、1馬身1/4差を付けて勝利。 あまりにスマートで、らしくもなく『強い競馬』であった。 同日、同競馬場の7R、栗毛の牝馬が生涯最後の勝利を上げた。 その牝馬の名はオリエンタルアート。後にステイゴールドの“正妻”と呼ばれる馬である。 この勝利を受け、陣営は前々から計画していたドバイ遠征を決行する。 なお翌週のAJCCを制したのはこの年の有馬記念で最低人気を背負って2着となるアメリカンボス。こっちを選んでいたら、結構厳しかったかもしれない。 【世界のステイゴールド】 もっとも、その実情は同厩の牝馬トゥザヴィクトリー(*3)が世界的なダート競走の一つ・ドバイワールドカップに出走するため、その帯同馬として白羽の矢が立ったもので、言ってしまえば「ついで」程度の扱いであった。 とはいえ、海外遠征の機会などそうそう訪れるものではなく、またとないチャンスであることは疑いない。 陣営は武豊を鞍上に据え、国際GII競走(*4)ドバイシーマクラシックへの参戦を決定。欧州が誇るトップジョッキーランフランコ・デットーリ(*5)の駆る世界最強馬・ファンタスティックライト(*6)に挑戦状を叩きつけた。 このレースの格は当時GⅡだったが、莫大な賞金を目当てにファンタスティックライトをはじめ前年に香港ヴァーズを制したダリアプール、ミラノ大賞を制したエンドレスホール、カナディアン国際ステークスを制したムタファーウェク、翌月にクイーンエリザベス二世杯を制すことになるシルヴァノなど錚々たるメンバーが揃っており、ぶっちゃけ下手なGⅠなど比較にもならない魔窟ぶりを呈していた。 国際GⅠ認定はそのレースのレベルや実績等で昇格や降格が決まる事も多いので、翌年以降国際GⅠに昇格したのもこのメンバーの強さが無関係とは言えない。 相手のホームで挑むという事 「ファンタスティックライトって3か月前のジャパンカップで3着だった馬(1・2着は例のごとく覇王とドトウ。ステイゴールドは8着)でしょ?場所変えたくらいでそんな評価変わるもん?」 と思う人もいるだろう。 日本と海外では気候・芝の品種・馬場の整備状況等の違いが要因となり、場所を入れ替えると能力を発揮できず沈んでしまうことも珍しくない。 第8回・第9回ジャパンカップの招待馬で、両方とも好走したペイザバトラー号が本国ではそこまで活躍していないことが好例である。 どっちが良い悪いではなく、求められる能力の優先度が大きく異なるのだ。 またUAEで採用されている欧州の競馬のルールは「同厩舎の馬のアシスタント(*7)に徹してもよい」と明記されたチーム戦である(*8)。 馬場もルールも完全に相手有利。そこに単独で挑む難しさが分かるだろう ちなみにジャパンカップの敗因について鞍上のデットーリは「スローペースになりすぎた(*9)」と述懐していたが、そのスローペースを作ったのは他でもないステイゴールドなので、ある意味先着したオペドトウ以上に因縁の相手……だったのかもしれない。 ……そんな中でステイゴールドはすでに7歳。こんな錚々たる面子ではいかにも分が悪い。 実際、応募したのは同時なのに、ステイゴールド宛ての招待状が届いたのはトゥザヴィクトリー宛てのそれよりかなり後だった。既に若くもないGⅠ未勝利馬であり、日経新春杯で勝っていなかったら恐らく落選していたことだろう。 それでもステイゴールドなら善戦し、2着には入るかもしれない。 ある者は心からの声援を送り、ある者は斜め上の期待を胸に秘め、レース当日…… そこにはガリガリに痩せこけたステイゴールドの姿が! 成田国際空港から香港を経由して輸送する30時間で体重が30kg近く落ちてしまい、現地に着いてからも食欲が戻らない状態だった。 通常、気性の荒い馬ほど我慢が効かず、何とかしろとばかりに激しく体調不良をアピールする事が多いが、ステイゴールドは弱みを見せまいとばかりに食べるふりをしていたため現地スタッフに指摘されるまで発覚が遅れたのだ。 早朝の涼しい時間を使わせてもらって調整し、「ベストな状態」とコメントを発したがどう見ても絶不調である。 馬体重は記録されていない(*10)が、推定400kgあるかどうかとなった小さな馬体(*11)には骨が浮き、観客席からは「小さい……」「あれポニーじゃないの?」と声が上がり、陣営からも「無理しなくていいから!順位よりも無事にゴールすること優先で!」と悲鳴が上がった。 各馬はスタート直後に密集、3列の細長い馬群となり、ハナを切ったエンドレスホールの作るスローペースのまま淀みなく流れて行く。 当時の(*12)開催競馬場であるナド・アルシバ競馬場は、3つの長い直線に最初と最後のコーナーが鋭角の、ほぼ鈍角三角形のコースとなっており、小回りを苦手とする欧州勢の作戦は最終直線での末脚勝負で一致していた。 ファンタスティックライトは最内の5番手好位を確保。それを見て肚を括った武騎手はステイゴールドを中団7・8番手──否、ファンタスティックライトの2馬身後ろに押し込んだ。 馬群の外を走る馬たちがスローペースに焦れ、呼吸を乱し消耗していく。 迎えた最終直線、コーナーを曲がり切った馬群が崩れ出し、その隙間を縫うようにゴドルフィンブルーを背負った鹿毛が抜け出した。シルヴァノも追うがリードは広がっていく。誰もがひとりと一頭の勝利を確信し、会場は歓声に包まれた。 一瞬の後、2馬身後ろから、痩せこけた黒馬が凄まじい勢いで飛び出してくるまでは。 ゴムのように弾む馬体がシルヴァノを、エンドレスホールを抜き去り、ファンタスティックライトの1馬身(カゲ)に踏み込んだ時、僅かに振り返ったデットーリ騎手の鞭が閃いた。それでも差は縮んでいく。 コンマ数秒後、応援と怒号が飛び交う中、鹿毛と黒鹿毛の馬体が完全に重なったところがゴールだった。 待つこと5分、写真判定によりステイゴールドのハナ差での勝利が確定した。 当時の世界最強馬を下す大金星。そして日本調教のサンデーサイレンス産駒として初の海外重賞制覇(*13)である。 ついでに馬自身の誕生日でもあった。 想定外の快挙にファンは仰天し、GⅠ制覇を期待する声もにわかに増え始めた。 ……しかし、そうそう都合よくいかないのも競馬である。 国内に戻ってからは最高4着と馬券内に入ることもできず、年内限りでの引退が決定。 有馬記念の人気投票では6位に支持されていたもののこちらには出場せず、国際GⅠ香港ヴァーズを引退レースとし、再び海外遠征を決行した。 当日は1番人気に支持され、前回のファンタスティックライトほどの絶望的な対抗馬はいなかった。 代わりにゴドルフィンからは雪辱に燃えるランフランコ・デットーリの駆るエクラールが参戦。 他にもイギリスのGⅠ2勝馬ホワイトハート、ドバイでも相まみえた前回覇者ダリアプール等油断のならない敵は多数犇めいていた。 レース本番、ステイゴールドは中団のいい位置からレースを進めるも、向こう正面からデットーリが精密機械のようなラップから奇襲(*14)を仕掛け、セーフティーリードといって差し支えないほど大きなリードを確保したまま、最終コーナーを回る。 エクラールはさらに馬群との距離を離して独走していく。 ……ああ、やっぱり無理なのか。GⅠ制覇の夢は、夢のままで終わるのか……。 見守るファンの、スタッフの心を絶望が支配した。鞍上の武豊騎手ですら、半ば諦めていたという。 残り200m。馬群を外から迂回して前に出たステイゴールドはいくらか差を詰めるも、もたれる様に右に斜行する。 エクラールとの差は5馬身、残り150m。黒い馬体が内ラチに近づいていき…… 突如、地面が爆ぜた。(*15) 壁に弾かれたピンボールのように、手前を変えたステイゴールドが爆発的な勢いで加速する。 このとき内ラチにぶつかったように見えるが、パトロールビデオではギリギリ触れていなかった模様。 ──14年後、武豊騎手は当時を振り返って以下のように述懐する。 「前を走るエクラールが止まって見えるほど、ステイゴールドの脚が強烈で。 この後に登場してきた無敗の三冠馬、ディープインパクトの走りを“飛ぶ”と表現しましたが、 あのときのステイゴールドは“背中に羽が生えている”ようでした」 「ステイゴールド!差し切れ! ステイゴールド!ステイゴールド!エクラール! ステイゴールド!ステイゴールド!!ステイゴールド!!! ステイゴールドォ!!!!差し切ったぁ!!!!」 ──加藤裕介(ラジオ日本アナウンサー) ドバイの地で破ったゴドルフィンブルーの勝負服を再び捉え、アタマ差差し切ってのゴールイン。 なお、2着エクラールと3着以下は6馬身3/4もの差が開いていた(*16)。 通算50戦目の引退レース。GⅠに挑むこと20回。ステイゴールドにとって、最初で最後のGⅠ勝利となった。 日本産・日本調教馬としても初めての海外GⅠ制覇(*17)という大快挙。 もうネタ馬どころか21世紀最初の名馬である。 この劇的な勝利に日本の競馬ファンは大歓喜。2ちゃんねる競馬板が鯖落ちする事態になった。 この時、武豊からステイゴールドの引退を聞いたデットーリは「君にとっては寂しくなるが、僕にとっては朗報だね」と返した(*18)。 余談だが、この香港ヴァーズのレースはニコニコ動画における最古の「競馬」タグの動画として知られている。 この時出走競走馬を漢字表記するためにステイゴールドを黄金旅程としたのは有名な話。 多くの強大なライバルに囲まれ、長きにわたって走り続けたステイゴールドに相応しい名訳(*19)である。 通算成績50戦7勝。重賞36戦・GⅠ20戦、古馬王道3年皆勤(*20)という誰にも真似できない黄金の旅路(*21)。 同期のマチカネフクキタルの絶頂期から始まり、サイレンススズカの悲劇、98世代の激戦、テイエムオペラオーの絶対王政から、メイショウドトウの執念とアグネスデジタルの襲来、そしてジャングルポケットによる世代交代まで見届けた生き字引である。 当初予定されていなかったが香港GⅠ制覇で多くのファンから引退式の要望が集まり、JRAもそれに応え翌年1月に京都競馬場で引退式が行われた(*22)。 その会場では、上述した名前の元ネタであるスティービー・ワンダーの楽曲が流されている。おや、エルコンドルパサー(*23)が何か言いたげだぞ? 世界を舞台に勝ち取った勲章を携え、ブリーダーズスタリオンステーションにて種牡馬入りを果たす。 ステイゴールドの血を継ぐ馬たちもまた、勝利に向かってひたむきに走り続けてくれることだろう。 △メニュー 項目変更 項目コピー 項目変更点 編集履歴 アップロードページ この項目が面白かったら…\ヒヒーン!/ 『肉やったら食うんじゃないかと思った』 ──── 池江泰寿(現調教師) 勝てずともひたむきに走り続けて、最後の最後で栄冠を掴む。 非常に感動的である。このうえなくドラマティックである。 しかし、事実は小説より奇なり。 引退から時間が経ち、関係者の証言が出揃った結果、事実は180度逆だったことが明らかになっている。 ひたむきに走り続けた? んなこたぁなかった。 馬房の前を通ると肉食獣のごとき勢いで突進してくる 調教中に立ち上がるのは日常茶飯事。ほぼ垂直に立ち上がってふらつきもせず、あまつさえ10歩ほど二足歩行して見せる 騎乗しようとしたら回し蹴りが飛ぶ 全身が非常に柔軟で小回りが利き、器用。後半身側に立っていても噛み付いて来るし、狭い馬房の中でも狙いすました蹴りを放ってくる。 ある時など、馬着を着せて留め金もバッチリ掛けたのに翌朝には脱げていた。脱出芸の稽古でもしていたのか。 パーソナルスペースがやたらに広い。調教の際、大抵の馬は前後に1mも離しておけば安全なのだが、ステイゴールドは5mは空けないと尻っ跳ねか飛び掛かって来るので非常に危険。 隙あらば左に斜行し、自らレースをやめようとする ……等々、本当に馬なのか疑わしくなるような逸話が山ほどある。 ただ、これらの奇行の多くは卓越した身体能力の証左であり、パワフルな暴れ馬と言う評価がぴったりだと言えるだろう。 【意外性の血/狂気の血統】 「初めてステイゴールドに会ったのは、生後10日くらいでしたか……。形が整っていて、目つきがキリッとしていて、輝くものがあった、というのが第一印象です。」 ──── 池江泰郎(調教師) サラブレッドが生産牧場に居られる時間は短い。故郷・白老ファームの場長以下牧場スタッフの語る、後にステイゴールドと名付けられる仔馬は 簡潔に言って、とても印象が薄い馬 だった。 これは怪我も病気もなく、脱走や喧嘩といった問題行動が全くなかったことを意味する。 なにせ半年で他所に移される47頭の中の一頭に過ぎないのだから、手間がかからない仔馬はどうしても印象が薄くなるのである。 立ち会ったスタッフも記録簿を読み返さねば思い出せないほどの安産で、危なげなく立ち上がるまでおよそ40分。 馬体重は52kgと大きくも小さくもないが便宜上「サッシュチビ」と呼ばれることになる。 生後暫くは親子一組で生活し、9日目に母の次の種付け(*24)に立ち合い、その後は生活空間を徐々に広くして他の馬との共同生活に慣れさせる。 2ヶ月ほど経つと母の傍を離れて仔馬同士で戯れ、好奇心いっぱいに動き回るようになった。 人間に怯える様子もなく、蹄の内側にたまったゴミを掻き出す「裏ホリ」で、脚を掴まれたときに嫌がる馬はとことん嫌がるのに、まったく動じない。 またこの頃になると骨格や筋肉の付き方が、競走馬としての将来を期待させるものになって来る。???「ヒューッ 見ろよやつの筋肉を……まるでハガネみてえだ こいつはやるかもしれねえ……」 サッシュチビは母親から過保護にならない程度に、しかし深い愛情を受けてすくすくと成長し……250kgを超えた辺りで急に成長が鈍くなり、呼び名通りのチビになってしまう。まあ、サッシュ一族は代々こんな感じの成長曲線を描くので特に異常とは思われなかった。 9月、離乳したサッシュチビはノーザンファーム空港牧場に移される。 ここでの当歳馬は母親の名前で呼ばれるのが慣例なので、チビなのに「チビ」が取れて「サッシュ」と呼ばれるようになった。 ここから調教が始まるまでの約10か月間、一回り大柄な同期たちに相撲を挑んでは負かし、気付いたらボス馬になるような勝気な様子を見せる一方で人間に対しては大人しく、しかし物怖じしない涼し気で上品な姿を見せていた。 「ツアーで見た1歳馬は前年に比べてかなりレベルが低く、欲しいと思ったのは父がサンデーサイレンスに替わったホイッスルの半弟だけで、少しダンスインザダークに似た所があり、涼しげな美しい眼が印象的だった」 ──── 山野浩一(出資者、社台サラブレッドクラブツアーを振り返って) 鞍を付け、人を乗せて歩かせる。ここまではまったく以て順調。しかし、闘争心を煽って走らせる調教が始まると一転して血筋から来る気性の悪さが目覚めてしまう。 改めて血統を振り返れば ノーザンテースト 1971.03.15 - 2004.12.11 母母父。 カナダで生まれ、フランス、イギリスで走った後日本にやって来た。 元々は社台グループが種牡馬として導入する前提で、「ノーザンダンサー産駒で一番いいのを頼む」とセリで買い付けたのだが、 到着したのは競走成績20戦5勝[5-2-3-10]GⅠ1勝(フォレ賞、芝1400m)と悪くはないがパッとしない、 姿は毛並みこそ尾花栗毛で美しいが、脚が短く寸詰まり気味な馬体に大きな頭部、顔には白面一歩手前の歪な大流星と赤い鼻、 気性も穏和であまりにも競走馬らしくない、「牛または山羊、さもなければ大きな犬」のような馬であった。 そんな有り様なので、産駒もどうせ早熟の短距離馬だろうとあんまり期待されていなかったが、産駒は概して丈夫で息が長く、「ノーザンテースト産駒は3度変わる」と言われた成長力を特徴として持ち、芝・ダート・距離を問わず活躍。 20世代に渡って重賞馬を輩出し続けて生産者の信頼を掴み、あっという間に日本中の血統図を書き換えてしまった。 2000年に種牡馬を引退。功労馬として専用の馬房を与えられ、迷いこんだ猫と一緒に悠々自適の余生を送った。 ディクタス 1967.04.11 - 1989.09.20 母父。名前はラテン語で「天啓」を意味する。これは父親の名「サンクタス(聖なるかな)」に因んだもの。 フランスの競走馬で、現役時代の競走成績は17戦6勝。主な勝ち鞍はジャック・ル・マロワ賞(GⅠ芝1600m)。 よく「ステイヤーの家系に突然変異的に生まれたマイラー」と評される。 しかし父系を辿ると祖父・ファイントップ以前はスプリンターやマイラーであり、性格と適正距離が両極端な子孫たちの傾向を見ても 「体質的には瞬発力と持久力を両立させているものの、抑えて走るのに我慢が出来ない馬がスプリンターに、穏やか過ぎて爆発力に欠ける馬がステイヤーになる」 という、日本で言うとサクラバクシンオーのような例が実状に近いのではないだろうか。 引退後は、フランスで種牡馬として実績を出した所を社台グループに買い入れられ、白老ファームで繋養される運びとなる。 母父ノーザンテーストの肌馬と非常に相性が良く、産駒の活躍から「横綱ではないが名大関」と評される。 代表産駒は後述のサッカーボーイの他、84年の最優秀3歳牡馬スクラムダイナ、“鉄の女”イクノディクタス等。 後のサッカーボーイ含め、親の走りからは想像もつかない産駒を送り出す性質を、ライターの村本浩平は「意外性の血」と呼んだ。 普段は大人しいのだが、何かの拍子に突然狂暴な性格を出す気性難であり、関係者も大層苦労したという。 牧場見学者は「この馬は突然噛み付いてくるから近づかない様に」と警告を受けるのが常であった。 妙に遺伝力の強い輪眼(*25)の持ち主で、不機嫌になると耳を寝かせ大きく見開いた三白眼で睨み付ける表情は特に「ディクタスアイ」と呼ばれる。同様の癖を見せる馬の血統表には大体彼の名が載っている。 全くの余談だが、このディクタス種付け中に牝馬の背中で居眠りしていたことがあり、一部では『居眠りディクタス』と渾名されていたそうな。繊細なのか図太いのか分からない奴である。 サッカーボーイ 1985.04.28 - 2011.10.07 母の全兄、つまり伯父。名前は当時大ヒット連載中だった『キャプテン翼』に因む。 競走成績は11戦6勝 [6-0-2-3] 阪神3歳Sとマイルチャンピオンシップを制した名うての快速馬。その強烈な末脚はサッカーにちなんだ「弾丸シュート」の異名をとり、華のある勝ちっぷりで人気を博した。 函館記念(GⅢ、芝2000m)(*26)で刻んだタイム1 57.8は2022年現在ですら破られていないコースレコードである。 気性は「脚がキレる馬ほど気性もキレる」ディクタス産駒の極致ともいうべきもので、要するに常時キレっぱなしな馬であった。 幼駒時代から「見たこともない程」の気性の荒さで、身体能力も合わさり"やんちゃ"なエピソードに事欠かない。 一方で好奇心が強く、度胸も据わっていたという。牧場にコンビニ袋が飛んで来た時、見たこともない"それ"に慌てふためく周囲をよそに一頭だけじっと観察していた。 また林の中を歩かせるといつも同じ場所で立ち止まり同じ風景を眺めたまま頑として動かなかったり、よく馬房の外を望む目には、不思議な知性の輝きがあったという。 馬体重450kg程度とやや小柄なものの、尾花栗毛の優美な馬体に大流星、何よりも超軼絶塵の走りがかの悲運の名馬を想起させたのか「テンポイントの再来」とも呼ばれ、同時期に頭角を現してきたオグリキャップやタマモクロスとの新たな三強時代が期待されていた。 しかし爆発的な脚力は彼自身の蹄を壊し、さらに不幸と気性の烈しさも重なって故障が絶えず、オグリキャップとの対戦が叶ったのは第33回有馬記念。ゲート内で暴れて前歯を折り、血を吐きながら3着となったコレを最後(*27)に、何度も復帰を目指すも叶わぬまま11か月が過ぎ、引退。 引退後は同年に没した父・ディクタスと入れ替わるように種牡馬入り(*28)し、ナリタトップロード、ヒシミラクル、キョウトシチー等の名馬を輩出した。 しかしどういうわけか産駒は彼とは対照的な穏やかな気性のズブいステイヤーが多く、短距離(気性難)で重賞を勝ったのはブルーイレヴンのみであった。 後にステイゴールドがブリーダーズSSに種牡馬入りした際、丁度放牧地が隣り合った彼と顔を合わせるや否や、激しく威嚇し合ったというエピソードが知られている。 ゴールデンサッシュ 1988.04.23 - 2012.10.10 母。 3つ違いの全兄と毛色から身体つき、赤鼻と流星の歪み具合に至るまで瓜二つな姿をしていたため期待を寄せられたが、 脚を痛がる様子が見られたためデビューは遅れに遅れ4歳春。5戦目にして未勝利のまま故障引退し、繁殖入りとなった。 母父ノーザンテーストのディクタス産駒は30戦40戦走る頑丈な者も少なくないが、この兄妹はそうではなかったらしい。 競走馬としては成功しなかったが母としては非常に強く、産駒は計19頭(内5頭が父サンデーサイレンス)とJRA史上1位タイの記録を持つ。 初仔のホイッスルがゲート試験を合格できずに未出走のまま繁殖入りしたため、第二仔のステイゴールドが初デビューとなった。 他の重賞勝ち馬としては、第九仔のレクレドールがおり、彼女もサンデーサイレンスの産駒。よって、同馬はステイゴールドの全妹にあたる。 兄のサッカーボーイとは異なり基本的には大人しいのだが、そこはやはりディクタスの娘。放牧から戻る順番を乱す馬が居ると豹変して激しく怒る、種付けの前準備に当て馬を見せると本気で噛みかかる等、キツイ風紀委員みたいな気性であったという。 白老ファームのスタッフ曰く、ステイゴールドの性格には彼女の気性が色濃いとのこと。 父や兄、そして息子と合わせて考えると、「観察力の高さと思慮の深さ故に妙な拘りを持ちやすく、"ルール"を破るものに対し激しい攻撃性を示す」というのがこの血統の特徴の様である。 ジョジョキャラかお前ら。 サンデーサイレンス 父。詳細は個別項目を参照。 現役時代のレースは高速で左右に蛇行し、馬体をぶつけ合う荒々しい印象ばかり残るが、 それを可能にしていたのは非常に柔軟かつ強靭な筋肉と、コーナーを曲がりながらも自在に緩急を付けられる精密な足運び、何よりも不屈の精神力であった。 名馬なのは確かだが、人を噛まないように口を篭で塞がれたヘイローと調教師にキ印認定されたウィッシングウェルが両親なだけあって、自身も天上天下唯我独尊を地で行く気性難で調教中は悲鳴が絶えなかったという。 初年度から数多くのGⅠ馬を輩出し続けたサンデーサイレンスであるが、第3世代となる1994年産(97世代)は目に見えて不作気味であった。 結果から見ても、2歳勝馬頭数が13頭、重賞勝利馬は5頭(内3頭が牡馬)、収得賞金でも他世代に13億円以上の差が付くというという全12世代中ワースト(*29)である。 それでも、血統と能力を買われた素質馬が3頭居た。 名牝ロジータ(*30)の第三仔オースミサンデー、後に“異次元の逃亡者”と呼ばれたサイレンススズカ、そしてサッカーボーイの甥ステイゴールド……この中で無事に引退し、血を繋ぐことができたのは、ただ一頭だった。 母母父除いて揃いも揃って凶暴で、多少の気性難は想定内、むしろ勝負根性に繋がるからと歓迎すらされていた。 だが、サンデーサイレンスの烈しさとゴールデンサッシュの群れのルール絶対主義の合体によって生じたモノは人間の想定を越えていく。 デビュー戦では名手オリヴィエ・ペリエ騎手を鞍上に挑み、抜け出しにやや手間取りつつも上り3F最速で僅差の3着。 「良い脚を持ってる」「次のレースで勝ち上がるだろう」と期待させるレースであったが、ペリエ騎手は戻るなり「He is crazy!(ヤツはイカレてる!)」と叫んだ。 2戦目ではレース中に右前脚に骨膜炎(*31)を発症、競走を中止しようと手綱を絞るヤネに反発し、シンガリ敗けではあるが走り切ってしまった。 あまりの制御不能ぶりに、ペリエ騎手は「二度と乗りたくない」と言い残し去ってしまった。 次の騎手として白羽の矢が立ったのが、ちょうど内藤繁春厩舎を離れてフリーになっていた熊沢重文騎手。癖馬を乗りこなす腕と、調教にも積極的な姿勢を見込んでの人選であった。 骨膜炎の療養を挟み3戦目はダート1800m、第4コーナーに差し掛かったところ、熊沢騎手は一瞬インコースを突くか逡巡したが手応えの良さから外を選択……しかしステイゴールドはコーナーを回るどころか逸走、外ラチにぶつかる直前で鞍上を振り落とし、カラ馬でコースに復帰しゴール。生涯ただ一度のダート戦は競走中止という結末を迎えた。 「広い芝コースでコースアウトする馬はたまにいるわけですけど、ダートでそれをやった馬は殆ど記憶にないですよね。僕とステイゴールドの、文字通り衝撃のデビュー戦でした(笑)」 菊花賞明けの12戦目、ゴールデンホイップT(*32)の鞍上は武豊。 乗る前は「ラッキーだと思った。勝つならこの馬だろうとアタリを付けていましたから」と楽しみにしていたが、 騎乗する段になると「なんだか気性の悪い馬だな」と不安になり、実際に走らせると2コーナーで外から併せて来た馬に噛みかかる始末。 「若い馬ならたまにいることはいるんですが、菊花賞に出た程の馬がそんなことをするとは思いませんよ。なんか、常に怒って走っているような、そういう意味では競走に対する集中力が全然できていない馬でした」 無論、陣営も指を咥えてただ見ていたわけではない。気性を改善すべく懸命な努力が行われた。 幸い(?)にも、ステイゴールドはとても頭が良く、人間側の意図を正しく読み取るし、意思表示もハッキリしていたため ある程度の対話が可能であり、記憶力も抜群に良いので『ちゃんと教え(しか)れば』覚えは非常に早かった。 3戦目の後、平地調教再審査を申し付けられた際にはハミをスライドビット(*33)に変更したことで、審査には一発合格。まだ左右にふらつくものの、騎手の指示通りに走るようにはなった。 立ち上がり癖も、長鐙と拍車で立ち上がろうとする度(*34)に「罰」を与える調教で封じ込めることが出来た。 マルタンガール(*35)のゴムストッパーが3回も切れたけど。 こうして旧4歳後半頃には『猛獣』ではなくなったという。 なお98年のジャパンカップではスペシャルウィークの尻尾に噛みかかり、99年の天皇賞(秋)では噛みつきこそしなかったが勝利したスペシャルウィークをガン見していたりしている。 特に深刻だったのが左への斜行癖。 元々「左ラチが好き、右ラチが嫌い」で、左ラチ沿いの調教では(比較的)素直なのに右ラチに構えると動かなくなるという癖があったのだが いつの間にか「ラチにもたれ掛かってハミを浚ってしまえば、鞍上は手綱も鞭も使えない。楽」ということを覚えてしまい これが右回りでは外に向けて余計な距離を走り、左回りでは内ラチにささって急減速するという悪癖として定着してしまった。 この悪癖が顕著に出たのは98年の天皇賞(秋)でのこと。 故障したサイレンススズカを上手くかわして最後の直線に入り、抜け出し態勢を図ったがなぜか急に脚が止まりオフサイドトラップの2着となった。この結果に鞍上の蛯名正義騎手(熊沢騎手の代打)は「内ラチにささって競馬にならなかった」とこぼしている。 貫禄を見せつけ勝った01年日経新春杯は、テン乗りの藤田伸二騎手が予め癖について研究し、鐙を左側だけ7cm程短くし右鞭は厳禁とするなど対策を講じていたことに加え、「右回り一枠一番で、左に行こうとしても他の馬に蓋をされて前に行くしかなかった」お陰とのこと。 まあ要するに、惜敗続きだったのは単に馬がサボっていたからというしょうもないオチだったのだ。 しまいには、先述のようにガリッガリに痩せ細り陣営が「もう完走してくれたらそれでいいから!」と悲鳴を上げていたドバイSCや引退レースとなった香港ヴァースでの勝利についても、「海外だと勝てたのは輸送による疲弊で反抗する気力が湧かなかったからじゃないか」なんて疑惑まで浮上する始末である。 最終年は特に酷く、京都大賞典ではインコースを先行しテイエムオペラオーにピタリと馬体を合わせ、第4コーナーを回りながら3頭(スエヒロコマンダー、ナリタトップロード、テイエムオペラオー)まとめて抜き去るという理想的なレース展開をしていたのだが 左後方から追い上げてくるテイエムオペラオーを確認するや、猛然とタックルを敢行。 状況に気付いた後藤騎手の鞭を完全に無視し、テイエムオペラオーと並んでいたナリタトップロードの真ん前を塞いだ結果、ステイゴールドの後ろ脚とナリタトップロードの前脚が交差し、渡辺薫彦騎手を落馬させてしまう。 脱兎のごとく右斜行しながら1位入線を果たしたものの、流石に悪質だと失格処分を食らい、度重なる斜行に激怒したテイエムオペラオーの馬主に怒鳴り込まれるという醜態を晒している。 真面目に走っていれば普通に1着獲れていただろ、お前。 続く天皇賞(秋)で再び武豊騎手に乗り換えたものの、手ごたえ抜群で最終直線に入り、鞍上が勝利を確信した一瞬の隙を衝いてラチにへばりついてしまい、「ささるなら内ラチ沿いに走らせる」という策も失敗に終わり、7着と惨敗。 武騎手は2000年の菊花賞にて、右への酷いささり癖があったエアシャカールで同じ作戦を実践し、見事勝利を収めているのだが、それを超えるステイゴールドの斜行癖の問題には流石にお手上げで、 「とにかく、真直ぐ走るように調教し直してください」と言う苦情を上げるに至った。 このため引退レースとした香港ヴァーズに向けて 馬に主導権を奪われている調教メニューを見直して右ラチに沿って走らせる調教を積み 余計な反発を招かない様に、ハミを制御力の強いリングハミ(*36)から舌当たりの柔らかい太バミ(*37)に変更、外れないようにハミ吊り(*38)も追加。 さらに左方向へ忌避感を抱かせるために左目だけのブリンカー(*39)を装着。 と対策を徹底、その成果か1か月後のジャパンカップでは自身過去最高の4着。初戦以来メイショウドトウに先着するという快挙でもあった。 最終直線で左方向がガラガラだったにもかかわらず斜行の兆しはなく、引き上げて来た武豊騎手は開口一番にこう言った。 「これなら香港、勝てるよ」 しかし上記の通り実際のレース中には右に斜行するという斜め上の反抗を繰り出し二重の意味で伝説を作った。 「ステイゴールドがレースで右側にもたれたのはあのときだけなんです。片側ブリンカーで視界を遮られているから左側には行けない。じゃあ右に行ってやれ、というね(笑)。常に何かをしでかして、『人間を困らせてやろう』と思っているようなところがあった馬ですから、あの斜行もそうした習性の表れだったんでしょう。」 ──── 池江泰寿 ラスト200mの激走も咄嗟に手綱を絞って修正しサボらせてくれなかった武騎手に激怒し振り落とそうと本気で走ったからだとかなんとか。 実際ゴールした後5分以上も暴れ続けたそうで、膨大なスタミナを余らせていたことを示唆している。 ファンの感動を返せ。 出資者のひとりである作家・競馬評論家の山野浩一氏は 「(他のサンデーサイレンス産駒が激走の末に短期間で故障引退していく例を挙げ)ステイゴールドはそうした状況に自分が陥るのを避けようとしていたのではないだろうか。とは言え他の馬と競っている限り、馬の本性として前に出ようとしてしまうので、内に切れ込んでラチに逃れようとするのだろう。ラチに沿って走っている限りは自分のペースで走ることができる」 「(00年目黒記念の勝利を祝福しようと検量室に駆け付け)その時に見たステイゴールドの恐ろしい顔は忘れることができない。 激しいレースをしての興奮もあるのだろうが、なにか自分の大切なものを壊されて腹を立てているかのように思えた。」 「ステイゴールドは走るのが好きで、それを自分自身の楽しみとはしているが、人のために走る気は毛頭ないということではないだろうか」 と推察している。 散々手を焼かせた左斜行癖にしても、レース中に我に帰るためのスイッチとして、一番安心できる左ラチを求めていたのではないか、とも取れる。 一方、山元重治厩務員は「猛獣ではないし、扱えないってほどの馬じゃない」「自分のペース・ルールは絶対に曲げずやりたくないことは絶対にしない」。 熊沢重文騎手も山元氏同様に「要求に対して譲る・譲らないがはっきりしている、分かってしまえばかえって下手な馬よりも扱いやすかった」とも語っている。 京都大賞典の大斜行の件で激しい抗議を受けた後藤浩輝騎手は「決してヨレたのではなく強い馬に立ち向かい食らいつこうとしていた。騎手の油断や気の迷いを敏感に感じ取ってしまい、それを察知されたらこっちの負け。京都大賞典は失格になったとはいえああいう(闘争心をむき出しにした)走りを見せてくれたのだからようやく自分のことを認めてくれたのかなと」。 一度は匙を投げた武豊も目黒記念以降では「ようやく仕上がったのに種牡馬入りしてしまうのは勿体ない」。 池江調教師もその気性ゆえに故障せず引退したことを「まさに『無事是名馬』を地に行くような、素晴らしい馬」とも語っている。 因みに、気性の激しい馬でも小動物には優しい傾向があるがステイゴールドも例に漏れず、馬房を訪れる猫にデレデレだったという。 隣の馬房のナカヤマフェスタと共に、立ち去る猫を寂しげに見送る姿が撮影されている。 その優しさを、10分の1でいいから騎手にも向けてくれていれば……。 【種牡馬として】 実の所、ドバイSC制覇の時点で種牡馬入りは決まっており、その処遇を巡って外部との交渉が為されている。 何故外部なのかと言えば、2001年時点において父・サンデーサイレンスはいまだ健在(*40)で、ステイゴールドが走り続けている間に先に引退した先輩や後輩によって、社台スタリオンステーションが抱えられるサンデーサイレンス血統の枠が既に埋まっていたからである。 一時は日高軽種馬農業協同組合への売却も検討され、3億円で話が纏まりかけた。 だが、組合員からは産駒も小柄・晩成傾向になる可能性、すでに七歳を数える(比較的)高齢etc.様々な懸念事項に加え、なにより「3億では高い」という声が多く、社台グループも値下げ交渉に応じなかったことで結局この話は頓挫してしまった。 余談:交渉の仲介人 売却交渉の仲介を頼まれたのが、社台代表・吉田照哉氏のケンタッキー修業時代からの知己であり、ビッグレッドファームの創設者で、マイネル軍団こと馬主クラブ・ラフィアンの総帥だった岡田繁幸氏。 1995年3月から6年に渡り日高軽種馬農業協同組合の理事長・副理事長を歴任し、 それまで殺風景な会場にヨレヨレの作業服を着た上場者が思い思いに交渉していたセリ市を整備し 花木を植え、ベストと規定の馬具の装着を義務化、用意できない者には組合経由で貸与し、見栄えのする馬の牽き方を指導する等、精力的に働いて来た。 往年の競馬ファンには「88年の菊花賞にスーパークリークを出走させるため、仕上がりの悪い自分ちの馬を辞退させ、調教師と仲違いしてクラブ会員に謝って回ってたおじさん」として知られる。 閑話休題、当時の彼は組合から距離を置いた種牡馬業を開くために3月16日付で副理事長を辞したばかりであり、社台グループがほぼ独占している(*41)サンデーサイレンス血統の種牡馬を喉から手が出る程欲していた(*42)。 彼の本気具合を示すエピソードとして、この話が来る前年にフランクアーギュメントの2000(父サンデーサイレンス)を3億3600万円(税込)という大枚を叩いて落札したことが知られている。オーナーブリーダーや社台グループが『自分の財布』の中で動かすのを除けば当時の日本レコードである。この馬は後にカームと名付けられたが、不幸にもデビュー前の事故で競走能力を大きく損ねてしまったため中央では勝ち上がれず、地方に転向している。 そのため、仲介依頼と3億円と言う額を聞いて「このレベルの馬が『たったの3億円』で手に入るのか!?」と驚愕し、"横取り"も考えたが、断腸の思いで組合への義理を通したという。 交渉決裂の後はシンジケートを組むことを強く推しまくり、全体の4分の1にあたる15株を購入。さらにBSSとBRFの2年シャトル種牡馬契約を取り付けるに至り、「ステイゴールドは必ず成功する!」と吹いて回った。 ビッグマウスに三振かホームランな相馬眼の持ち主として知られていた氏だが、この時は満塁ホームランを決めていた。 交渉の失敗を受けて4月下旬には60株4億5000万円のシンジケートが組まれ、余勢種付け(*43)は1回150万円(受胎条件)と設定された。 「中小牧場でも手が届くサンデーサイレンスの血統」の需要を見越しての価格設定(*44)だったのだが、前述の交渉で出た懸念もあってか、この年の申し込みは僅か3件であった。 そんな訳で「種付けシーズンは既に始まっていて間に合わない。箔付けのためにも、来期までにGⅠタイトルを取らせよう」と現役続行が決定され、その結果があの迷走と香港ヴァーズである。 香港で魅せた驚異の末脚の反響は凄まじく、応募が殺到。 現役時代はまるで馬っ気がなく、牝馬に興味を示さなかった上に小柄なためスムーズに遂行できるかという懸念もありかなり不安視された(*45)が、実際にやらせてみると非常にウマい(*46)上に積極的、というか飛び掛かる野獣そのもので、引き離そうとすると怒り出し、仕事を終えて馬房に戻ると全力投球の反動か現役時代には決して見せることのなかった惚けた様子で横になる有様。 また種付け料と種付け頭数は産駒成績と連動するもので、普通は初年度からどんどん下がっていき、産駒が重賞勝ちを収めるなどしてから回復していくものである。 しかしステイゴールドの種付け頭数においては「177頭→115頭→87頭→146頭→93頭→129頭」と産駒がデビューすらしていない4年目に一度回復するという奇妙な推移をしている。 これは「種付けが上手く、受胎率が高い」「産駒は小さく産まれるので安産、概ね健康で、『生産牧場にいる間は』大人しい」「安く種付けできる割に高く売れる」という評判が 「大事な資産である繁殖牝馬への負担が軽く、あまり手間もかからず、利益率が高い」という中小牧場にとって死活問題な需要にベストマッチしていたためだと言われている。 一方で種付け料の方は、初年度産駒から2歳重賞勝利馬が出なかった(*47)ことから5年目には100万円に値下がりした。 だが2年目産駒から2歳王者にしてグランプリホースドリームジャーニーを出したのを皮切りに、宝塚記念を制しエルコンドルパサー以来の凱旋門賞僅差2着となったナカヤマフェスタと続き、 ディープの再三なる不受胎を受けて急遽種付けして産まれたドリームジャーニーの全弟でクラシック三冠馬オルフェーヴル(*48)、天皇賞(春)を連覇したフェノーメノ、史上初の宝塚記念連覇を含めGⅠで6勝をあげた迷馬ゴールドシップ、 更には3年連続で最優秀障害馬に選出され、日本調教馬としては初となる10歳でのGⅠ制覇を成し遂げた障害競走の王者オジュウチョウサンといった多数の名馬を輩出。 近年においても、苦戦の末についに天皇賞(春)を制したレインボーライン、香港GⅠを制覇したウインブライト、春秋マイルGⅠ制覇のインディチャンプなどを輩出。 他のサンデーサイレンスの後継種牡馬の成績が振るわなかったことから、いつしか筆頭格にまで成り上がった。 結局種牡馬成績は2020年までで総額約295億円、これには関係者も「あの時3億で売却しないで良かった」と語っている。 社台のサンデーサイレンス系主流から外れ、当初活躍をほとんど期待されていなかったがゆえに集まる牝馬の質も一枚二枚落ちる状況。バックアップ無しに自らの力でその評価をひっくり返して見せたステイゴールドを関係者は「奇跡に近い」と評している。 後にディープインパクトやダイワメジャー、ハーツクライがサンデー後継のライバルとして立ちはだかるも、その中でも見劣りしない存在感を最後まで示し続けた。 産駒は当たり外れが大きいものの、父に似て頑丈でかつ長く活躍できる傾向にある。ゴルシ世代の父ディープの牡馬が次々と故障引退していくのとは対照的である。 難を言えば、牝馬に競走馬、繁殖牝馬共に大物がいないことか。 【代表的な産駒たち/癖のある産駒たち】 活躍する産駒には総じて「長距離を走ってもバテないスタミナ」と「急勾配や多少の道悪を苦にしないパワー」、「小回りで減速どころか加速しながら曲がれるコーナリング能力」という、ディクタスとサンデーサイレンスのいいとこ取りな特徴が遺伝しており、これらの長所を特に活かすことができる中山競馬場や阪神競馬場での良績が目立つ。 このため「グランプリはステゴを買え」は産駒現役時代の馬券師の常識だった。 逆に本馬が1勝とGⅠで2着3回を記録した東京競馬場では斜行癖の有無にかかわらず何故か産駒はあまり勝てていない。 更に故障が少なく肉体的な衰えが来るのも遅い……というか繁殖入りの関係で肉体的なピークを迎える前に引退もザラであり、この点はサンデー後継では特筆すべき要素。 また、GⅢ→GⅡ→GⅠとレースのグレードが上がるに沿って勝率が高くなっていることから、大舞台になる程強いという他に類を見ない特徴を持っている。 しかしまあ、気性の方もキッチリ遺伝させてしまうようで、個性的な行動を見せる産駒も多い。 ドリームジャーニーはとにかく凶暴で人間にも馬にも噛み付こうとする、オルフェーヴルは勝利の直後に暴れて騎手を振り落とすということを2回もやらかしており、2012年の阪神大賞典では珍しく先頭を走るレースを見せたかと思えば向こう正面で唐突に失速、これには実況やファンも故障発生かと青ざめた……直後に最後尾から再加速・2着まで巻き返した通称「阪神大笑点」は今尚語り草である。こんな三冠馬見たことありません! ゴールドシップに至っては列挙し切れないほどの奇行の果てに、史上初の三連覇がかかった宝塚記念のスタートでゲートオープンと同時に派手に立ち上がり117億円分の馬券を一瞬で紙屑にするという「120億円事件」と呼ばれる伝説を作った。 加えて、ナカヤマフェスタもまるで言うことを聞かず、叱るとやる気を無くしたために調教師が根負けしてある程度は許容してやった結果改善したという逸話があり、オジュウチョウサンも調教中に騎手を振り落として遊び始めることがあった。 「美浦のドルジ」とまで呼ばれたボス馬だけど人間には従順なフェノーメノなんて可愛いもんである。真面目に。 そうした部分も「まあステゴの仔だし」で流されるあたりがステイゴールドの人徳、いや馬徳といったところだろうか。 ここでは中でも代表的な産駒をピックアップしていく。 ドリームジャーニー 獲得賞金 8億4797万3000円 2年目の産駒にしてGⅠ3勝でその後ステイゴールドの種牡馬としての価値を高めた親孝行息子。 ステイゴールドよりさらに10kg小さな鹿毛の馬体と「+」字の小星が特徴。 父とは異なり新馬戦を勝利し東京スポーツ杯では敗れるも、朝日杯を勝利し父に産駒初のGⅠ勝利を与えた。 だが翌2007年は神戸新聞杯以外の勝ち鞍はなく、2008年は重賞を2勝したもののこそあるGⅠには手が届かず有馬では4着の好走をみせるも半ば早熟馬・終わった馬とみられていた。 だが2009年に入ると当時GⅡの大阪杯を勝利すると天皇賞は3着の好走をみせ、宝塚記念で2年半ぶりとなるGⅠ制覇を成し遂げ、有馬記念ではブエナビスタを抑え見事勝利、父・母父が勝利することが出来なかった有馬記念を初めて制することとなった。 だが以降は好走こそ見せるも勝ち鞍はなく、2011年の宝塚記念を最後に引退・種牡馬となった。 凶暴な性格のステイゴールド産駒の中でも特に凶暴であることで有名。 主戦ジョッキーを務めた池添謙一騎手をして「他の馬はじゃれているだけだけど、ジャーニーはガチで殺しに来ます」と謂わしめる。 引退後は後述のように種牡馬生活が上手く行かないストレスからか気性が更に悪化し、唯一懐いていた池添騎手すら命の危険があるとして会わせてもらえなくなった(2022年8月、落ち着いたとみなされたのか面会が許可され、無事に撫でることに成功、ドリジャもご機嫌だった模様)。 種牡馬としては馬体の小ささが災いし種付けが絶望的に下手くそという欠点を抱えており、受胎率も低いために産駒数そのものが少なく、何とか重賞馬は輩出したものの大成しなかった。 しかし2022年になり産駒であるヴェルトライゼンデがおよそ1年半の休養明けで2年半ぶり、かつ初重賞勝利を飾っており(ドリジャ産駒としては2頭目の中央重賞馬)、 今後の活躍次第では後継種牡馬となり血統が残っていく可能性はある。 ナカヤマフェスタ 獲得賞金 4億1979万7500円 産駒2頭目のGⅠホース、こちらも父と異なり新馬戦を勝利し東京スポーツ杯を勝利するも翌年はセントライト記念の勝利のみで惨敗が続いた。 2010年の宝塚記念に出走するも8番人気となるが1番人気のブエナビスタを抑え見事勝利し初のGⅠ制覇となった。なおブエナビスタのグランプリ制覇は3回連続でステゴ産駒に阻まれる結果に この勝利に予定通り凱旋門賞への出走を決め、前哨戦のフォワ賞では2着の好走をみせ本番の凱旋門賞では一時先頭に立つもワークフォースに差され頭差で2着となった。 この好走でジャパンカップでは2番人気に押されるも14着の惨敗、レース後左前脚膝裏の内出血が判明し有馬記念も回避し、翌年も春シーズンは休養し2度目の凱旋門賞に挑んだ。 だがフォワ賞は2着、凱旋門賞も11着に終わってしまいこれを最後に引退・種牡馬となった。 ダービーを終えた辺りから調教に対し非常に反抗的になり、命の危機すら覚えた陣営が必死に主従関係を叩き込むと完全にやる気を失い、自主性を尊重すると落ち着いて宝塚記念・凱旋門賞での激走を演じたが、帰国後は糸が切れたように怠け癖が出て再び調教不能となった。 そんな訳で引退して暫く経つまで、界隈で「ステゴ産駒で一番ヤベー奴」と問われればドリームジャーニーを差し置いてナカヤマフェスタであった。 が、ブリーダーズSSで種牡馬入り後は見学者に変顔を見せて笑いを取る非常に人懐っこい様子を見せるようになった。 ステイゴールドの隣の馬房に配置され、特に喧嘩もせず上手く付き合っていたそうで。 牧場スタッフ曰く「周囲をよく観察し自分で考えて行動を決める賢明さ、頑固さ、気まぐれなところはステイそっくりだけど攻撃性が全くない」「時折激しいものを感じさせることはあるが非常に我慢強い」とのこと。 産駒も本馬現役時代と同様の気性を示すことが多く、苦戦中。 2017年には実質的に種牡馬としての活動を停止していたが、2018年日経賞を産駒のガンコが勝利。急遽アロースタッドにて種牡馬として復帰したが2023年9月、正式に種牡馬を引退。功労馬として余生を過ごす『うらかわ優駿ビレッジAERU』へと移動している。 オルフェーヴル 獲得賞金 15億7621万3000円 ステゴ代表産駒その1。ドリームジャーニーの全弟にしてステゴ最高傑作とも名高い、産駒初のクラシック制覇にとどまらずクラシック三冠を獲得、父の種牡馬としての価値を不動のものにしたステゴ代表筆頭である。 全兄の活躍によって放出を免れた母(*49)がディープインパクトと3度種付け(*50)して不受胎だったため、繁殖シーズン終盤となる5月に配合先をステイゴールドに変更したら一発で受胎したという奇跡のような出自を持つ。 輪眼とヘイロー系によく見られる細長い流星以外は母親と瓜二つという姿にはスタッフも大いに困惑したと言う。 このため出生日が5月14日と遅生まれで、心身ともに未熟なまま育成調教に入った結果、同期の馬たちに苛められ、気弱で泣き虫な寂しがり屋に育ってしまう。 池江厩舎に入厩した後も、「『あの』ドリームジャーニーの全弟」と聞いて恐れ戦いていた陣営は逆の意味で不安になり、競走能力以前にまず自立心を育てることから始めなければならなかった。 ステイゴールドの野性的な……獣としての本質とも呼ぶべき部分が非常に強く受け継がれており、 普段は父とは正反対に大人しく(池江調教師曰く「馬なのに猫を被っていた」)、厩舎内ではトーセンジョーダンの舎弟ポジションにいたが、レースが近付くと「俺はオルフェーヴルだ!」とばかりに自己主張し、馬場に出ると烈しい闘争心を発揮した。 父やナカヤマフェスタで関係者が散々苦労した「闘争心のスイッチ」が非常に入りやすく、走るのが大好きという意味では優れた競走馬と言える……が、ステイゴールドのレース中のやらかし(逸走・斜行・失速・振り落とし)までバッチリ受け継いでいるのはどうなんだ。序に走るのが好きとは言え、2012年天皇賞(春)のように慣れないメンコを付けて仕掛けのタイミングが狂うとやる気を無くすところもオヤジ譲り。 新馬戦で早速勝利するも、ゴール後に鞍上を振り落とすアクシデントを起こしてしまった。それ以降しばらく勝ち鞍がなかったが、皐月賞の前哨戦スプリングステークスから有馬記念までクラシック三冠を含む怒涛の6連勝。この間にも菊花賞のゴール後に騎手を振り落としながら外ラチにぶつけるアクシデントもあったが、この成績で年度代表馬・最優秀3歳牡馬に選出された。 古馬になってからは、2年連続で凱旋門賞に挑戦するものの、どちらも2着の惜敗に終わり日本馬の悲願を叶えることは出来なかった。とはいえ、国内では宝塚記念制覇や度々2着の好走や伝説の大暴走を見せ、引退レースとなった5歳の有馬記念では、2着に8馬身もの差をつけるという圧勝で有終の美を飾った。 恐ろしいことに、引退後2年ほどは肉体が更に成長した上にダートも走れるんじゃないかという疑惑も出てきており、全く底を窺い知れない馬である。 引退後は種牡馬入りし、初年度産駒からGⅠ馬ラッキーライラック・エポカドーロの他重賞馬も輩出するも、 ファンから「ガチャ種牡馬」と揶揄されるレベルで当たり外れが酷く、三冠馬にしては種付け料は安価。 しかしダートも走れる産駒が多いことから中小の生産者からは重宝され、マルシュロレーヌのような産駒も輩出している。 ダート適性が高めで長く使えることから実は総合的なリーディングは8位と高水準である。 また父のように牝馬、繁殖牝馬としては苦戦すると言う事もなくむしろ牝馬の方が活躍、繁殖牝馬(つまり母父)としてもまだ十数頭ずついれば上等レベルの初期2年の段階で既にGⅠ馬と重賞馬を輩出している。 種牡馬入り後も、とにかく退屈が嫌いで、新入りが来るたびに食って掛かり、他馬と喧嘩してたかと思えば併せ馬して遊んだり、放牧地に一晩で巨大な穴を掘ったり、人が近くに居ると「遊んで遊んで♪」と人懐っこく寄って来る。 そんななのでスタッフからは「迂闊に近づくと何やらかすか分からない」と警戒されている。ikzeに『必殺オルフェキック』(*51)をかましてたし フェノーメノ 獲得賞金 6億2910万8000円 ステゴ産駒の黒くてデカい方。最強世代と名高い2012年クラシック世代の一頭。管理していた戸田博文調教師からは「マメちん」と呼ばれており、それがニックネームともなっている(*52)。 母ディラローシェはステイゴールドと腐れ縁のインディジェナスの半妹。牝系にデインヒルを含み、血統的にはナカヤマフェスタによく似ている。なおディラローシェと掛け合わせて小型化を狙うも、意に反して大型化してガチムチになってしまった。 新馬戦勝利後青葉賞で重賞制覇し、有力ディープ産駒が揃いも揃ってレース後悲劇に見舞われたダービーに参戦するも惜しい2着。 距離不安から菊花賞は回避し、天皇賞(秋)に向かうもまたも2着。父親のようなシルコレぶりを発揮してしまい、なかなかGⅠには手が届かなかったが天皇賞(春)で初のGⅠ制覇を果たした。あれ?距離不安は? ついでに馬主のサンデーレーシングにとってはこれで八大競走完全制覇を達成。 しかし宝塚記念では4着に終わり、陣営は同年天皇賞連覇に目標を定めるも左前脚繋靱帯炎が発覚し同年は全休となった。 翌年日経賞からのスタートとなったが5着に終わるも天皇賞の出走を決定し見事勝利で連覇達成、これにより史上三頭目の天皇賞(春)連覇。距離不安はどこへやら、どうもこの馬ステイヤーだったらしい。 今度は同年連覇を目指し宝塚記念を回避し天皇賞秋への出走を決めたが結果は14着の惨敗、ジャパンカップ・有馬記念も惨敗に終わってしまった。 陣営は3連覇を目指し日経賞8着という成績ながら天皇賞を目指したが右前脚に繋靱帯炎・左前脚に重度の屈腱炎が判明し引退・種牡馬となった。 ナカヤマフェスタ同様に産駒の気性が悪く、有力な産駒を残すことが出来ず2021年をもって種牡馬も引退。2022年からは故郷の追分ファームにて功労馬兼リードホースとして奮闘中。当初は怖がられ途方に暮れるも徐々に打ち解けて来たらしい。と言うよりも、ステゴ産駒らしく美浦のドルジと呼ばれるTC総番長だった割りに、産駒の中でも恐らくウインブライトに次いで大人しいと思われ、人に従順だったりと随一の優しさを持った馬とも言うべきか。そのステゴ産駒らしからぬ性格からかハーツクライ産駒やらシンボリクリスエス産駒に間違えられるケースも屡々。 ちなみに主要産駒は地方ダート短距離馬。彼の成績と真逆である。 ゴールドシップ 獲得賞金 13億9776万7000円 ステゴ代表産駒その2。ステゴ産駒の白くてデカい迷馬の方。黒い方と同じく12年クラシック世代でありその筆頭格にしてステマ配合勃興の元凶。 ゴールデンサッシュ譲り(*53)の赤鼻と「3」の字を描く上唇白が特徴。 こっちもこっちで小柄で頑丈な馬を期待して配合したら大柄で頑丈になった経緯を持つ(*54)。 オルフェーヴルに比べてメジロマックイーンの色がより濃く出ており、馬体重500kgに達する芦毛の巨躯に無尽蔵のスタミナとストライド走法、やや気難しいが人好き・悪戯好きな性格と言ったメジロマックイーンの特徴が色濃く、そこに完全に左右対称の蹄と前述したステイゴールド産駒の長所を全部載っけたまさにパーフェクト・メジロマックイーン! 3歳までは「ワープ」と称される皐月賞や菊花賞の2冠、さらには二冠馬唯一の同一年度での有馬記念獲りを達成、本来例年なら獲れていた年度代表馬の座は三冠牝馬とJC獲ったメスゴリラに譲ったが満票で最優秀3歳牡馬に選出されるまでになり、マックイーンの再来を期待されー ……ていたのだが…… なんと、同時にステゴからは「主張の激しいボス馬気質」と「人間にすらマウントを取る気位の高さから来るズブさとズル賢さ」、マックからは「歳経るごとに落ち着きを無くす性格」・「頭はいいが線引きはキッチリ守ってもらう性格」、序にポイントフラッグからは3歳を過ぎると気性が悪化する(小柄なステゴを芦毛牝馬恐怖症に陥らせた程)と言うマイナス要素まで2で割って薄め液になるどころか、短所まで薄まらずほぼ全部バッチリと受け継いでしまったまさに文字通りの合体事故のような馬になってしまった。その結果…… 古馬になって以降は 本当にやる気がある時は母父譲りの先行策で危なげなく圧勝 途中からやる気が出たらロングスパートでド派手な大捲り やる気が出ないと2桁順位当たり前の凡走 と、宝塚連覇と阪神大賞典3連覇と春の盾獲りを達成する等やる気があると強い反面、着外も同等数と言う極端な成績を残した。 その他にも様々な奇行で話題に事欠かない(詳しくは彼の項目を参照の事)。また、阪神で8戦6勝(宝塚記念連覇と阪神大賞典3連覇、神戸新聞杯の6勝。2敗は2着のラジオNIKKEI杯2歳と例の120億円事件で、連対率は実に約88%)しており「阪神の鬼」として、さらにクラシック組を中心にスタミナの暴力で競り合った馬を多数壊した事から「壊し屋」としても恐れられた。 引退後は上述の岡田繁幸氏が仲介したステゴにおける遺恨からか岡田氏直々に2歳時から目を付けていたせいかステゴで適わなかった自牧場での種牡馬入りを画策(*55)、馬主にまで根回しを行い半ば横取りを敢行して、ステゴの馬房を宛がわれて2016年シーズンより現在ビッグレッドファームで種牡馬として活動中。種牡馬入り後は荒々しい性格はほぼ鳴りを潜める…も、奇行と言うか見学客のウケを狙った行動は健在だが。 種牡馬としては、2年目産駒でオークス馬ユーバーレーベンと障害J・GⅠ馬マイネルグロンを輩出、初年度産駒でもGⅡ馬を含む重賞馬を3頭出しており、クラシックや重賞出走馬もちらほら見られるなどリーディングも常に20位以内となかなかの成績を挙げている。おまけに受胎率も異常に高くなかなか受胎しない牝馬の駆け込み寺として定評を持ち、それを含めても受胎率7割と言うバケモノ染みた成績を残す。 ……のだが、何故か性格や適性はコイツと真逆の奴が多く、寧ろアクの強いネタ馬はオルフェーヴル産駒の方が多い位。 レッドリヴェール 獲得賞金 1億8,158万8000円 2014年世代。ステイゴールド産駒初の牝馬GⅠ勝ち馬。 須貝尚介厩舎所属でゴールドシップの後輩にあたる。 馬場状態やペースの速さに左右されない父親譲りの器用さと勝負根性を武器に、新馬戦、不良馬場の札幌2歳S(GⅢ芝1800m)、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ芝1600m)と無敗の3連勝を飾り、2歳最優秀牝馬に輝いた。 年明けは4月の桜花賞(GⅠ芝1600m)にぶっつけで挑み、ハープスターにクビ差の2着と実力が確かであることを証明。この年の牝馬クラシック戦線の主役と期待が高まったが…… 陣営は突如凱旋門賞挑戦を前提に日本ダービー出走を表明、その上なぜか福永祐一騎手に乗り替わり。 「ウオッカ以来7年ぶりの挑戦」と謳われるが、結果はワンアンドオンリーの12着。当然計画は白紙となる。 そもそもテン乗りでダービーを制した前例はありません。当然の結果です(*56) なおこの年の凱旋門賞にはゴルシ&ジャスタウェイコンビに加えて桜花賞馬のハープスターが出走、6着と善戦した。 この惨敗で歯車が狂ってしまったのか、その後は時折思い出したように2着に1回、4着に2回に入ることはあったがそれ以外は掲示板にすら入れず、生涯成績18戦3勝 [3-2-0-13]で引退、繁殖入りとなった。 ステイゴールドの神経質でカリカリした気性が強く、使い耗しやすいため調整には大変苦労したという。桜花賞にぶっつけで挑んだのも輸送より出張馬房にいる間がガレ易いという事情があったため。 なぜか須貝調教師に懐いており、彼に対しては甘えるような仕草をするが、他の関係者は「ゴールドシップ以上に気難しく、調教嫌い」と口を揃える。後の産駒のパンフレットでも「母親と違っておっとりした気性」とか書かれたし。 しかしそんな成績や気性を知らない人が彼女の写真を見て思うことは 「何その目、怖っ!」 である。右目の輪眼が非常に顕著で、普段からほぼ三白眼、レース直後の興奮状態では血走った四白眼。 流星がかなり右側に寄ってるのもあって、左右それぞれから撮った写真では同じ馬に見えないともっぱらの評判。左側は可愛い顔してるのに。 2022年現在までに4頭の仔を産んでいるが、感染症等でデビューを断念することが多く、活躍馬は出せていない。 ウインブライト 獲得賞金 7億9206万3000円 血気盛んなステゴ産駒にしては珍しく、随一の大人しさ且つボス馬的な風格を持たない社交性を持った香港ヴァーズ勝ち馬。 ステゴ産駒のGⅠホースとしては新馬戦を勝てず2歳未勝利で初勝利。父に比べたら誤差の範囲 芦毛のため徐々に色素が抜けて行ったが、丁度両目の上にまだら模様が残ったため馬なのにゲジ眉という個性的な顔になってしまった。 重賞勝利こそするが国内GⅠは勝利するどころか掲示板に入ることすら最後までできなかった…そう、あくまで国内GⅠの話である。 なぜか香港の沙田競馬場との相性が良かったよう(*57)でクイーンエリザベス2世を制覇後同年の香港カップも勝利。いつぞやの香港魔王を彷彿とさせる 春の休養を経て天皇賞(秋)に出走するも10着、引退レースの香港カップも2着に終わり有終の美を飾ることはできなかった。 現在はビッグレッドファームで種牡馬入り。先輩のゴールドシップとの関係も良好。 ゴルシとは対照的に落ち着き払った様子(フェロモンが充満する種付け場では流石に騒ぐが)で仕事をこなしている。 ちなみにスタッフからは「種付けには人間から教えられるところと、センスに依るところがあるけど、コイツはセンスがあります」との評価。産駒の活躍に期待である。 なお「中山のラスボス」とも言われるマツリダゴッホには劣るものの、中山競馬場では重賞含め10戦5勝2着2回と好走していることから「中山巧者」と呼ばれることもある。 レインボーライン 獲得賞金 4億5046万6000円 マカヒキ、サトノダイヤモンドらと同期。 GⅠにコンスタントに挑戦するも、そのたびに同期や1個上のキタサンブラックに阻まれ続けた。 そして2018年、実に10回目のGⅠ挑戦となった天皇賞(春)でジャパンカップ馬シュヴァルグランを退けて勝利。鞍上岩田騎手も久々のGⅠ勝利となった。 しかし、激走の反動からかその場で故障、競争能力喪失と判定され、そのまま引退。 種牡馬入りするも初年度産駒がデビューする2022年に用途変更されノーザンホースパークで功労馬となったが、虹の旅路を継ぐ産駒が現れることを期待したい。 インディチャンプ 獲得賞金 6億1504万円 新馬戦・条件戦を勝利後するも適性はマイルと早い段階から見極められていたため、クラシック3冠は1度も出走していない。 東京新聞杯にて初の重賞制覇、さらに同年安田記念・マイルCSを勝利し同春秋マイルGⅠ制覇、この成績で香港マイルに挑むも7着に終わる。なお、安田記念ではあのアーモンドアイに勝利している。 マイラーズCの勝利を最後に安田・マイルは2年連続で掲示板に入るものの勝利することはなく、2021年の香港マイルを最後に引退・種牡馬となった。 翌年に短距離の絶対女王グランアレグリアがいたのが何とも不幸だった。 現役続行が危ぶまれるような衰えを見せたわけではなく、むしろ安定感はかなりのものだったので、グランアレグリアの引退後も現役を続行してれば返り咲くことがあったのだろうか。 とはいえ、彼にもその血を繋ぐ役目がある。ステゴ一族には珍しいマイラーとしての血がどのように作用するか期待したいところ。 オジュウチョウサン 獲得賞金 9億4137万7000円 ステゴ代表産駒その3。馬体重520kgに達する鹿毛の巨体を持つ牡馬で、現役時代には障害競走の絶対王者として、延べ5年以上に渡って君臨し続けた名馬。 同一GⅠ連勝記録(1位タイ)と障害競走獲得賞金世界1位の二つの世界レコードを含む20以上のJRAレコードを持つレコードコレクターでもある。 チークピーシーズの付いた水色の耳出しメンコがトレードマークだが、素顔は精悍なイケメンだと評判。上昇する火球のような流星と、シンボリクリスエスの血を引く馬に顕著な、物を挟めそうなほど幅広で大きな「ボリクリ耳」が特徴。 そんな彼だが最初から強かったわけではなく芝の新馬戦・2歳未勝利を勝利できずに骨折。1年以上の休養明けには既に平地未勝利戦が終わっていたために障害に転向するも、そこから初勝利したのは和田正一郎厩舎に転厩後、4度目の障害4歳上未勝利。 条件戦こそ勝利するもGⅠどころか重賞制覇も出来ず当時の王者アップトゥデイト(父クロフネ)にも敗れていた。 ちなみに気性面もバッチリ父親の血を引き継いでいる。具体的には 身体能力はずば抜けて高いクセに走るのを嫌がる。終いには噛みつく始末。 厩舎で担当していた長沼昭利厩務員が前で暴れ回る猫(*58)を捕まえようとしていた所、立ち上がって長沼厩務員を前脚で叩いた。結果、長沼厩務員は肋骨を3本折る羽目に(*59)。 調教中に反抗して立ち上がる。また非常に飽きっぽく、毎回調教メニューを変える必要があったとか。 朝の調教中主戦ジョッキーの石神深一を振り落としてダートの水たまりで「泥遊び」を始める。 などなど。 おまけに母親も結構な気性難だったうえ、幼少時に母親から人間を襲う英才教育を受けていたという証言まで存在する。 これまでスタートが下手だったが、調教を手伝っていた石神騎手の助言でメンコの耳当てを外したところ劇的に改善、2016年に突如覚醒した。 なお石神騎手はそれまで主戦騎手だった山本康志騎手の代わりに鞍上を務めたが、結果としては初戦の条件戦こそ2着で敗れるも、中山グランドジャンプを勝利しデビュー16年目にして初GⅠ勝利を挙げ、そこからGⅠ5勝を含めた怒涛の障害レース9連勝。 オジュウの主戦騎手として人馬共に劇的な活躍を見せるようになった。 そして耳あてのない水色メンコはオジュウのトレードマークにもなった。 この間アップトゥデイトと5度交えるも何れも勝利し、障害界の王者は晴れてオジュウチョウサンとなった。 特に2018年の中山グランドジャンプでは、逃げを打って自己レコードを1.2秒更新したアップトゥデイトに2.4秒差を付けて大差勝ちを決め、レースレコードを見事更新した。その時のレースがネット上に上がっているので、気になる人はぜひ見てほしい。 更には条件戦とはいえ芝でも2連勝し11連勝を達成、これにより障害馬でありながら有馬記念への出走が決定、勝利できなかったが9着という成績を残した。 その後障害レースでは連勝を続けその間芝で走るも勝利できず、また2020年には障害レースで5年ぶりの敗北、更に翌年も掲示板にこそ入るも勝利できず10歳という年齢も相まって引退説も囁かれた。 ところが陣営は「まだ現役で行ける」と豪語。これに懐疑的な声も少なくなかった2021年中山大障害ではそれまでを払拭するかのような走りで勝利、見事王者復活となり2022年も現役続行が決定。 2022年では初戦の阪神スプリングジャンプこそ負担重量の差からか3着に敗れるも、続く中山グランドジャンプでは最終直線におけるブラゾンダムールとの叩き合いを制して見事2年ぶり6度目の優勝を成し遂げた。 これにより、JRA所属馬による最高齢重賞勝利記録を更新するとともに、アーモンドアイと並ぶ国際GⅠ9勝を挙げた。JRAGⅠ勝利数に限れば単独1位。 ちなみにJRA史上最高齢重賞勝利記録を持つのは、2007年の中山グランドジャンプを12歳にして制したオーストラリア調教馬のカラジ。なお、カラジはこの勝利を含めて2005年から中山グランドジャンプ3連覇を成し遂げている。 またこのレースはオジュウにとっては障害30戦目、石神騎手にとっては障害通算1000回騎乗という節目に快挙を挙げることになった。 石神騎手はこれでJRA障害重賞最多勝利記録タイとなる21勝を挙げることとなった。 その後、同年5月の京都ハイジャンプ勝利で最多勝利記録を奪取、8月の小倉サマージャンプ勝利で史上3人目となる障害重賞全6場制覇、そして史上初となるJRA障害重賞完全制覇という偉業を成し遂げている。 実はフォームの関係で生垣の飛び越えが下手という弱点があったらしく、2020年以降のスランプはこれが原因ではないかと分析されている。 実際2021年中山大障害以降のレースでは、それまでに比べて生垣の飛び越えが目に見えて上達している。 おかげで10歳を越えてようやく真面目に技術を身に着けだしたとか言われている しかし、そんな彼も流石に限界が来ていたようで、2022年の中山大障害の6着を最後に引退(*60)。 ラストレース後にこれまでの功績を讃えられ引退式が実施されたが、障害馬の引退式が実施されるのは実は1980年のバローネターフ(1977年から79年にかけて中山大障害5連覇)以来42年ぶり4頭目(*61)。 この事実もまた、いかに彼がずば抜けた障害馬だったかを十分に物語っている。 引退後は最初故郷である日高町の坂東牧場での種牡馬入りと告知されたが、これは引退自体急なものだったために、受け入れてくれる種牡馬専門の繋養牧場が見つからなかったそうで、坂東牧場で繋養されている間に探していくとのこと。 そのため2023年1月には、既に同じステイゴールド産駒のエタリオウら複数のプライベート種牡馬が繁養され、坂東牧場の先輩馬ビービーガルダンも暮らすヴェルサイユリゾートファームへ移動している。 現役時代に積み重ねた実績は、史上最多5回のJRA賞最優秀障害馬に選出(2016~2018年及び2021~2022年)、障害重賞14勝・13連勝、JRA重賞15勝(うち障害GⅠ9勝(中山グランドジャンプ6勝(2016~2020年の5連覇及び2022年)、中山大障害3勝(2016年・2017年の2連覇及び2021年))・9連勝、11レース連続勝利、 中山グランドジャンプを2016年から2020年まで5連覇し、史上初の同一重賞5連覇など多義に渡る。 また、その強さから障害馬として初のぬいぐるみ発売・ヒーロー列伝作成がされるなど、人気が低迷していた障害競馬そのものにとっても希望の星となっていた。 オジュウチョウサンの一番の功績は、圧倒的な強さで障害レースを牽引し、その人気に貢献し続けたことだったのかもしれない。 マイネルネオス 獲得賞金 2億3370万1000円 初年度産駒、未勝利戦で勝利するも条件戦でも勝つことが出来ず一度障害へ転向するも未勝利戦を勝てず再び芝戦へ、でもやっぱり勝てず障害に転向した経歴を持つ。 そのため芝・障害共に勝てたのはOP戦・条件戦などばかりで重賞制覇は皆無、年齢も重ねていたことも相まって重賞どころかGⅠ制覇なんて夢になりつつあった。 だが2011年の中山グランドジャンプでは先頭を走っていたメジロラフィキ(*62)が最後の障害の飛越に失敗し落馬(*63)、順位が変わり先を走っていたメルシーエイタイムを差し切って見せて8歳にしてようやくにして初のGⅠ制覇。 これは競走馬だけでなく騎手・馬主・調教師全員にとって念願のJ・GⅠ初勝利となった。 だがその後骨折が判明し休養を挟むも以後は勝利することはなく引退、現在は根岸競馬記念公苑にて乗馬となっている。 エタリオウ 獲得賞金 2億448万2000円 GⅠホースではないものの特殊な成績を持つ競走馬。2018年世代。 白い所のない青鹿毛で、馬体重は470kg前後と平均的な馬格であるが、不気味なくらい親父そっくりな顔をしている。 最終的には勝利したのは未勝利戦の1勝だけだったのだが条件戦では度々2着の好走を見せる…に留まらずなんと重賞でも2着。 GⅠレースでも2着や掲示板に入り結果2着7回、1着はおろか3着も一度もないという父親もびっくりな「シルバーコレクター」。 この好走で結果1勝だけにもかかわらず2億越えの賞金を稼いでおり、ファンからは「最強の1勝馬」と呼ばれている。 2018年神戸新聞杯から翌年の天皇賞(春)まで手綱を取ったミルコ・デムーロ騎手曰く、「ストロングポイントは性格が悪い所(笑)」。 引退後は乗馬になる予定だったが、土壇場でヴェルサイユファームにてまさかの種牡馬入りが決定。 そして初種付けの様子がTwitterに投稿された事で「童貞卒業の瞬間を全世界に拡散された男」としてネタにされる 他にも 座り込み、眠気と食欲の狭間でウトウトしながら草を食む 前髪パッツンの坊ちゃんカットにされる 猫吸いに夢中になる余り柵から突き落としてしまい、自分が大袈裟に驚く。再び登って来た猫を吸って以下エンドレス(*64)。 など、引退してからも変な話題を度々提供してくれている。 ステイフーリッシュ 5億5407万5700円 インディチャンプと同じ2015年産駒、こちらもGⅠホースではないが特殊な成績を持っている。 新馬戦勝利後はダービーの前哨戦京都新聞杯(GⅡ)に勝利するもダービーは10着の惨敗、神戸新聞杯では5着の好走を見せるも菊花賞は11着とまたもや惨敗。 そのため陣営は適性距離は京都新聞杯の2200m前後と判断し距離が近い数々のレースに出走するも大敗か掲示板入りするも勝利は京都新聞杯以外になかった。 海外遠征で実績を挙げようとするも初陣にして父が唯一手にしたGⅠ香港ヴァーズに挑戦するも5着に終わるなどやはり勝つことが出来なかった。 だが陣営は7歳になった彼の初戦をサウジカップのGⅢレッドシーターフを選択、しかし距離は彼が惨敗した菊花賞と同じ3000mということもありこの判断は不安視された。 スタートからハナを奪うとそのまま先頭を走り続け最終直線で沈む……どころか後続を突き放し、2着馬に4馬身1/4もの差をつける圧勝で3年9か月ぶりに勝利。 どうもこの馬、ステイヤーだったらしい。またかよ。 次走は更に距離が長い3200mのGⅡドバイゴールドカップを選択、今度は先行策に打って出て最終直線で先頭に出ようとした。 ところが後ろからゴドルフィン所有のUAE調教馬デビュー戦から5戦全勝で圧倒的1番人気のマノーボが迫ってきており100mを切って差されてしまいこのままマノーボが勝つと誰もが思った。 だがゴドルフィンの青に父親の血が騒いだのか今度はステイフーリッシュが差し返し1着でゴール、海外重賞を連勝してしまった。 この手ごたえからアスコットゴールドカップなども視野に入ったが宝塚記念で9着、凱旋門賞に挑戦を決意し前哨戦でドーヴィル大賞典に挑むも2着。 凱旋門賞本番、陣営は「勝つには逃げ切りしかない」としていたが引いた枠番は大外の20(*65)。 止めとばかりにレース直前から土砂降りなったこともあり、何とか中団に付けたものの上がることが出来ず、14着に敗れた。 他の欧州馬がクールダウンに小走りで、他の日本馬3頭が項垂れながら引き上げる中、最年長のステイフーリッシュが追切のように駆けて行き、洗い場で優勝馬のアルピニスタ相手に馬っ気を見せるなどフリーダムな振る舞いで笑いを取った。 しかし帰国後繋靱帯炎を発症したことで引退、社台ファームで乗馬となることが発表された。 GⅠこそ勝利できなかったが最終獲得賞金は約5億5400万円、ステイゴールド産駒のGⅠ未勝利重賞馬では2022年時点で最高額を稼いだ。 あまりにも名馬を輩出するものだから、ファンからは「やっぱこいつ現役時代は手を抜いてた」という意見が多数を占めるようになった。 ただし50戦しても故障することなく走り続けることが出来たのは、彼の持つ身体能力以外にもこの手を抜いていた=無理をしなかったのも少なからずあったと思われている。 現に産駒の中でも特に気分屋として知られるゴールドシップも6歳まで目立った故障(筋肉痛と蹄球炎(*66))をすることなく引退、そのうえでまだ現役を続けられると評される状態だったこと、 オルフェーヴルに至ってはむしろ引退後の6歳7歳の方が現役時よりも馬体が良かった事もこれを裏付けている。 宝塚でのゴルシ120億返せならぬステゴファンや関係者の涙返せである 【黄金配合/ステマ配合】 特に、父メジロマックイーンの牝馬との相性の良さも有名であり、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップを続けざまに輩出し血統派を沸かせた。 メジロマックイーンはサンデーサイレンスに好かれていた(当然ながら両方牡)ことで知られ、仔の代になって愛が成就したという説もある。尊い…… 理論的には賢いが大柄で虚弱体質が多いメジロマックイーンの血統に小柄で頑丈なステイゴールドを付ける非常に堅実な組み合わせであり、人呼んで「黄金配合」(またはステイゴールド+メジロマックイーンで「ステマ配合」)と呼ばれ、重賞級の大物こそゴールドシップで打ち止めになったものの、派手さは無くとも着実に勝ちを重ねる「当たり」の馬を輩出する事に定評があり(*67)、一時期ドリジャ/オルフェの母オリエンタルアートや、ゴルシの母ポイントフラッグをはじめとした母父メジロマックイーンの馬に種付けさせたり、果てはヤマニンリュウセイのような2×3(父父・母母父にSS)の強烈な近親交配に走ったケースまで現れる狂乱とも言える勢いで競馬界全体で流行した。 オルフェーヴルが三冠 3歳有馬記念制覇を達成した翌年の2012年はドリームジャーニーの配合から9年遅れである。 そもそもメジロマックイーンが種牡馬としては大成せず、2000年頃には見切りをつけられ2006年に没したこともあり、牝馬の高齢化と供給不足は予期して然るべき課題であった。 そのため、余力のある生産者は他の道を模索していた。 馬体と筋肉の質に一家言ある岡田総帥のビッグレッドファームでは「パーソロン系の水っぽい筋肉」に着目しトウカイテイオーの牝馬を宛がい、初年度産駒パーフェクトジョイから牝系との相性を考えた長山オーナーは、坂東牧場にその半妹を提供。 前者はマイネルアウラートがオープン入り、母父トウカイテイオーとしては2番目の賞金(*68)を稼ぎ、後者はケイアイチョウサン・オジュウチョウサンの兄弟を輩出と一定の成果を得た。 サンプル数を増やしていけば新たなニックスが見つかるのもそう遠くはない。 齢20を数えてなお馬体は活力に満ち、『日高の至宝』ステイゴールドがそこに在ったのだから──。 【旅程の終焉】 現役を退いても引き締まった馬体と鋭い眼光は相変わらず、息の長い活躍を続け種牡馬としては父越えも期待されたステイゴールドであったが、 2015年2月5日にその年最初の種付けを終えた帰りに激しく発汗し始め、クリニックを受診。 一時は落ち着いたため馬房に戻されたが再び苦しみ出し、やがて永遠の眠りについた。21歳没。 翌日の検死解剖により、死因は大動脈破裂とされた。 遺体はそのままブリーダーズSSに埋葬され、墓が建てられた。 1ヶ月後、"正妻"オリエンタルアートが後を追うように亡くなり、彼女の墓にはステイゴールドの遺髪(タテガミ)が納められた。 11ヶ月後、ステイゴールドが『帰って来る』筈だったビッグレッドファームの馬房に、代表産駒の一頭・ゴールドシップが種牡馬入り。受け入れ態勢は万全だったが、後日、岡田総帥の指示でネームプレートのかけ直しが行われた。馬房には今も2つのプレートが上下に並んでいる。[Gold Ship][Stay Gold]と。 一般的なサラブレッドの寿命が20代後半だということを考えると、まだまだ種牡馬として活躍できたはずで、早逝が惜しまれる。 ただ父は蹄葉炎を発症し16歳でこの世を去り、父の後継候補と考えられていた兄弟達もその多くが10代のうちに夭逝していることを考えると、長生きした方だったのかもしれない。 しかし、本馬の旅程は確かにここで終わったが、まだその開いた道のりは終わってなどいない。黄金の旅程は黄金の名を冠する息子や子孫たちに託され、いまだ輝きを放っている。 なんなら既にゴールドシップが成功率9割・受胎率8割とかいう意味不明な数字を引っ提げて床上手の後継者として名乗りを上げている。 なおオジュウチョウサンは2022年まで現役を続行したため、彼が勝つごとにステゴが死んで○年経つのに産駒の重賞連勝数・年数が更新されるという珍妙なことも起きていた…… と思えば、オジュウチョウサンがまだ走っていないうちからアフリカンゴールドが7歳にして(ゴールドシップの娘ユーバーレーベンも出走した)GⅡの京都記念を獲得、年明け早々に産駒が17年連続で重賞勝利というとんでもない記録を打ち立ててしまった。 さらに前述のステイフーリッシュがサウジのレッドシーターフHCを逃げ切り、実に約4年ぶりの勝利。 そして大本命のオジュウチョウサンは中山グランドジャンプを11歳にして当然の様に6度目の制覇。もちろんJRAの歴史においてこんな記録は前代未聞である。 ついでに3着のマイネルレオーネもステゴ産駒で、母父サッカーボーイというロック過ぎる血統(*69)もあって色々と話題を呼んだ。 前年には新潟記念を12番人気から勝利し、翌年は天皇賞(春)6着、宝塚記念5着のマイネルファンロン(ユーバーレーベンの半兄)も未だ健在である。 マジで何なんお前ら。 だが前述のようにオジュウチョウサン・ステイフーリッシュが2022年で引退、2023年以降も記録を伸ばせるかはアフリカンゴールド・マイネルファンロン・マイネルレオーネの肩にかかっていたが、 2023年中山大障害でマイネルレオーネがゴールドシップ産駒でマイネルファンロンの叔父なマイネルグロンに敗れ、直後故障によりレオーネが11歳一杯で引退、2024年になって2月にアフリカンゴールド、9月にマイネルファンロンが引退したことで平地のステゴ産駒はついに全員引退。連続重賞勝利記録は17年で終わりを告げた。むしろなんで没後7年目まで記録継続してたんだ。 【旅のこぼれ話】 ノーザンファーム空港牧場で育成調教していた頃、鞍がズレて人が乗れなくなるまで立ち上がるのを続けたせいか、背中にイボが出来たことがある。クリニックで切除し、大事を取って大学病院で検査ついでに傷痕にレーザー治療を施していたら突然立ち上がり、レーザー治療器を壊してしまった。青草で釣ってる間は大人しくなるだろうと試みたが17分で立ち上がり、2基目のレーザー治療器も壊れた。この時何かに引っ掛けたのか、足の裏が腫れ上がったため更に3週間ほど休んだ。デビューが12月と遅れたのはこのせい。 後退りした拍子に尻で馬栓棒を2本折ったこともあるが、この時は馬体にはかすり傷もなかった。 基本的に食が細い。普通の馬は1日2食、1食に付き30分から1時間で合計8升程度食べるところであるが、ステイゴールドは飼い葉を水につけて柔らかくしてから少し食べてその水をがぶ飲み(通称:お茶漬け)しては休むを繰り返し、丸1日かけて6升程度だった。オグリキャップだったら桶を齧って足りないアピールを始める量のはず。産駒のドリームジャーニーやオルフェーヴルの食事も同様に「お茶漬け」。一子相伝……?山下正一調教助手は「あまり飼葉が欲しくなくても、食べなければいけないことを分かっている賢さの表れ」と語っている。 レースの気配を察しているのか、前日の移動日の朝はさらに食が細り、馬運車に乗り込んで以降は勝手に断食を始める。出張馬房では隅の方でじっとエネルギーの消耗を抑え、レースを終えてトレセンの自分の馬房に戻ってからやっと食事を始める行動ルーチン。激やせ騒動のあったドバイSCにおいても、あまりにも「いつも通り」だったため、山元重治厩務員だけは特に心配してなかった。一方、現地の獣医とのコミュニケーションを任されていた池江泰寿(*70)は顔面蒼白だった。 名馬によく付いて回る表現のひとつに「乗り味が良い」というものがある。騎手の体感的なものではあるが、「全身を余すことなく使って推進力を生み出す力強さ、走りの滑らかさ」への賞賛であり、サンデーサイレンスやサッカーボーイも絶賛されている。対して、ステイゴールドに跨った騎手や調教助手が口を揃えるには「乗り味が悪い」「バネの強さを感じない」「「なのによく走る」」。どうも背筋を固めて剛体とし、肩・トモと首の上げ下げで走ってたらしい。誰に似たんだ。この癖は大なり小なり遺伝するらしく、ステイゴールド産駒は柔軟かつ強靭な体幹と優れたバランス感覚を持ちながら「背筋が固い」だの「全身の動きがチグハグ」だの言われる傾向がある。 幼駒時代から一貫して青草が大好物。そして食べ過ぎると必ず腹を下す。それでも食べる。逆に、大体の馬は好んで食べるリンゴが嫌いで、匂いを嗅ぐことすら嫌がった。 50戦大過なく終えたが、実は陣営も出走を悩んだ怪我が2回ある。1つが98年ダイヤモンドS、装鞍15分前に目の縁を切って下瞼が垂れ下がり、涙管を伝って鼻から血が滴る状態だった件。2つ目が00年目黒記念の前日からの球節炎。アイシングを施し、症状も治まったように見えたため、ギリギリまで悩んだ末に出走させたが……戻って来たら完治してた。スゴいね馬体♡ 某証券系列の会社に勤める男が、複数の顧客から合計7億5千万円を着服していた。資産運用して儲け分で補填すればバレないだろうと考えていたが、事業はいずれも失敗。7億円を喪失し、残る5千万円をすべて98年天皇賞(春)の馬連馬券にぶち込むという暴挙に出た。一番人気のシルクジャスティスと二番人気のメジロブライトでオッズは2.0倍、当たれば1億円になって返って来る手堅い予想……しかし最終直線でステイゴールド(10番人気)(とローゼンカバリー)が突っ込んできたためご破算になり、事が露見し逮捕されるという事件があった。悪いことは必ずバレるとステゴが教えてくれたのかも……? これまで散々「小柄」と書いて来たが、実のところ体高に限れば種牡馬入りの時点で161cmと牡馬の平均程度はあり、「中背だが肉付きが薄いため小さく見える」というのが実際の所。グラスワンダーやナカヤマフェスタと同値である。参考までに、ドチビで有名な先祖のノーザンテーストが15.3hand(約155cm)、ドリームジャーニーが158cm、「小柄だが脚が長い」と言われたディープインパクトが164cm、大柄で有名なスペシャルウィークとゴールドシップが168cm、キタサンブラックが172cm。 種牡馬入り後、立ち上がる際に前半身を右側に捻って着地するという技を修得した。頭が直角三角形の軌道を描き、通常の手綱では持って行かれて転倒してしまうので通常の倍の長さの専用手綱が用意された(釣り上げて崩すという柔道ばりの技である)。 ビッグレッドファームの放牧地にて、わざわざ牧草を掘り返し、入り口から緩いカーブを描く「道」を造成し(通称:ステイロード)、ご機嫌そうに往復したり、集牧時に「ここまで迎えに来い」とばかりに道の先で待って居たりしていた。秘密基地を作る子供か。 【フィクション作品への登場】 漫画『馬なり1ハロン劇場』(よしだみほ) 主に3着ばかりが続き「実力はあるけどイマイチ」な馬が集う…というか勧誘される親睦団体『ブロコレ倶楽部』の主要メンバーとして登場。 創設者ナイスネイチャの引退後一人寂しく続けていたホッカイルソーから「ゴールドの前でステイ」だからと勧誘を受け、2着が多いので『シルコレ部長』の称号も用意され、最初は微妙過ぎる参加資格に加入を渋るも1999年宝塚3着により涙目で加入。 以降は故障からの復活で倶楽部活動から手を引き出したホッカイルソーへの当てつけの如く各地でメンバーを捕獲、中には入会直後から一気に強くなったテイエムオペラオーもいたりしたがナリタトップロード等仲間も増え着々と足場を固めることに成功。 その一方で競走馬として成功する夢を忘れはせず、何かと倶楽部が気になっていたロサードにテレビで京都大賞典での醜態を見られつつも香港ヴァースでのラストランビデオを仲間に自慢、トップロードに後を託し引退した。 その後は倶楽部の重鎮や馬達の親としてよく顔を見せており、ゴールドシップの活躍で種牡馬成績(2012年)でもブロンズになった際は、ゴルシの有馬祝として新年会にて父サンデーと息子の母父メジロマックイーンを呼びパ●ュームパロを披露していた。 他界後もたまに頭に天使の輪を載せ現世に降臨し、『最後の仔』(2016秋収録)では生前最期の種付けから生まれた末娘「エレインの2016」(ハルノナゴリ)の様子を見に天国に自分を追って来た妻オリエンタルアートに見つかりつつ降りて来たりもした。 そして2018年の『逸材』(第977R、2019年春収録)では、倶楽部の新鋭として息子エタリオウを輪ごと口がもつれた上身体を張って笑いを取ろうとするのを見かねた別な倶楽部会員息子グランシルクに抑えられつつ捕獲している。 この様に妙に出番が多いため、連載1000回記念時武豊氏から「よしだみほさんの競馬愛、ステイゴールド愛には、いつも関心させられます。」との祝辞が贈られている。 だがその一方でオリエンタルアートとの次男オルフェーヴル以降の活躍した仔との直接会話は妙に少なく、ゴールドシップとは2012年ダービーのワンショットのみ、オジュウチョウサンとの絡みは0だったり。 また現役時のデカいやらかしが京都大賞典くらいなせいか、金色の暴君と不沈艦が基本普通だが途中から盛大なポカのせいで「時々アレな感じになる」を追加されたのに対し、本馬自身は父譲りの凶暴性を見せることはなかった。 漫画『優駿劇場』(やまさき拓味) 「オレがここにやって来た目的はただ一ッ 世界で一番有名な競走馬になる事だッ」 微妙に活躍時期がズレていた事もあってメインシリーズである『優駿たちの蹄跡』では最後まで出番に恵まれなかったが、派生作の劇画版『馬なり1ハロン劇場』『優駿劇場』の方でドバイシーマクラシックが取り上げられた。 自分のせいで交代させられたにもかかわらず応援し続けてくれた熊沢重文に報いるため、世界一有名な日本馬になるべくファンタスティックライトと激闘を繰り広げる。 ちなみに熊沢騎手と普通に会話するシーンがある。 馬と人間が会話するのは『優駿たちの蹄跡』ではたまに見られる演出だが、『優駿劇場』の方ではそもそも人間の出番自体が少ない事もあって殆ど見られない。 余談だがやまさき氏の代表作『優駿の門』のメイン馬の一頭は「ボムクレイジー」というのだが、本作後ステイゴールド産駒からボムクレイジ(Bomb Crazy)(2014年生まれ、7戦0勝で乗馬に転向)なんてのが登場している。 メディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames) ゴルシの120億事件がネタにされている『ウマ娘』では、ステイゴールドの名を持つウマ娘は登場していない。 しかし、ゲーム含め各種メディアミックスにおいて様々な形でその存在が示唆されている。 アニメ一期では、彼のポジションに該当する「キンイロリョテイ」と言う隠す気ゼロな名前のウマ娘が登場している。 デザインは汎用モブの使い回しであり台詞も全くない完全なモブキャラなのだが、ネームドキャラに交じって好走を見せており、元ネタを忠実に再現している。 基本的にファンの間ではほぼ「キンイロリョテイ=ステイゴールド」として扱われており、上記のエピソードに基づいたアクの強いキャラ付けが勝手になされている。 ゲームにおいてはメインストーリー5章で彼に該当すると思われる「小柄なウマ娘」が出走しているほか、キタサンブラックの個別シナリオで「5年間走り続けた末に最後のレースでG1初勝利を決めた(*71)ウマ娘」というまんまなエピソードが語られている。 長い間ステイゴールドの名前は使われずじまいであったものの、2024年6月26日に育成ウマ娘化を果たしたドリームジャーニー(*72)のシナリオで明確に「ステイゴールド」の名前が登場し、ウマ娘としての追加も時間の問題となっている。 追記・修正はゴールドの前でステイせずにお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 今月逝ってしまったな…。ドリジャ・オルフェ・ナカヤマフェスタが種牡馬になってフェノーメノも天皇賞春3連覇に向けて現役真っ只中の中で…。 -- 名無しさん (2015-02-25 00 36 25) サイレンススズカが種牡馬になれず、アドマイヤベガが早く死んでしまった恩恵を種牡馬として一番受けた馬だと思う。 -- 名無しさん (2020-04-05 02 37 19) ステイゴールドの子供たちもどいつもこいつも気性荒いの多くて草 -- 名無しさん (2021-01-15 07 29 22) てかディープの項目立ってないのな。ここで書くことじゃないかもしれんが -- 名無しさん (2021-03-20 11 59 47) ステマ配合ってノーザンダンサーも大事だと思うんだよな。ステゴもステマ配合の3頭も母母がノーザンダンサー系で、このインブリードが加わることで配合が完成してるはずなのに、なんで配合の名前にノは入らないのか。ノーザンダンサーなんか当たり前すぎるからか? -- 名無しさん (2021-03-20 12 19 22) 芦毛の子の記事まだ立てられてないのか… -- 名無しさん (2021-03-24 21 31 13) ゴールドシップの馬券を紙屑にした事件は120憶じゃなかった? -- 名無しさん (2021-04-11 07 56 59) 約120億だから -- 名無しさん (2021-04-14 17 23 56) 我の強い馬で「産駒の世話をしてると、ポケーッとしてる時があって『ステイゴールドだったら蹴りが飛ぶところだ』と思う時がある」と言われる一方で、「譲れる所と譲れない所の線引きをハッキリ示してくれるので、中途半端な馬よりは扱いやすい」「決して意味もなく暴れる猛獣ではない」とも評されているんだよね。あと猫好き -- 名無しさん (2021-04-22 15 21 22) 話聞くとゴルシの親だな、と -- 名無しさん (2021-05-20 08 46 33) ウインバリアシオンが一番怨んでそうな馬 -- 名無しさん (2021-05-26 20 39 28) 孫娘(ウインキートス)が目黒記念取ったけどここにはなんも無いな -- 名無しさん (2021-06-15 13 57 09) ステイゴールドが猫好きだったのは、猫に何かを感じていたからだろうか? -- 名無しさん (2021-06-16 00 16 14) タキオンが種牡馬入りしたから香港があった、絶不調だから勝てた、と「塞翁が馬」と言いたくなる事例が多い。香港の落鉄がディープの蹄を守ったかもしれないとも思えてしまう。 -- 名無しさん (2021-07-08 18 11 30) ステイゴールドのお墓があるのは、息子のゴールドシップの親友、ジャスタウェイがいる「ブリーダーズ・スタリオン・ステーション」。なんだろうこの偶然 -- 名無しさん (2021-07-14 00 29 08) KIBAのEDではない -- 名無しさん (2021-08-11 01 54 43) ステイゴールドの戦績については、オルフェーヴルが引退後更に馬体が良くなったことなどから「競走馬時代終盤の時期でようやく競走馬に最も適した状態に至るような超晩成型だったのではないか?」という見方もあるとか。……やる気がなく人の言うことを聞いてくれない悪癖も間違いなかったのかもしれないけど -- 名無しさん (2021-08-22 15 16 47) 産駒エタリオウの初体験映像が公式アップされてたが、なんかスタッフが力で抑えててステイもそうだったのかと思うと何か複雑だな。 -- 名無しさん (2021-09-22 10 36 03) こいつの孫娘が日本の歴史を変えよった・・・ それこそドバイシーマそのまんまの劇的さで -- 名無しさん (2021-11-08 12 37 09) 手を抜いてるのもあったけど全てのレースでやる気がなかった訳ではない、はず -- 名無しさん (2021-11-28 12 03 21) 馳星周 氏の書いた黄金旅程って作品で主人公のモデル(というかまんま)になってるな。名前はエゴンウレアだけど -- 名無しさん (2021-12-19 19 51 20) 史上最強だったかは永遠の謎だが戦績よりも強かったのは間違いない -- 名無しさん (2021-12-22 21 09 39) 「全力で走ったのが、50戦中のラストランの最後200mだけ」説好き。いやお前あの距離を詰められる奴がG1を1勝なわけねえだろ -- 名無しさん (2021-12-24 02 18 41) 亡くなってもう6年が経つのにまた産駒の重賞数が伸びたけど -- 名無しさん (2021-12-26 10 11 33) 36連続重賞出走のうち春天・宝塚・秋天・JC各4回、有馬3回というイカれたローテーションをこなせる馬はもう出てこないだろうな -- 名無しさん (2022-02-09 15 49 47) 春天も3回(01年不出走)…なのはいいとして王道G1三年皆勤は他にいないし2年もオペラオーだけだ -- 名無しさん (2022-02-10 14 25 51) ↑最後の春天は出てなかったな失礼。今日のアフリカンゴールドの勝ちで17年連続重賞記録(歴代3位)を達成。十分大種牡馬やな -- 名無しさん (2022-02-13 16 25 15) ステイフーリッシュがレッドシーターフH(サウジアラビア、G3芝3000m)で逃げ切り勝ち -- 名無しさん (2022-02-27 08 03 32) 最重じゃないとはいえ斤量60kgであの活躍。AJCCのマイネルファンロンといい、実質ラストクロップが妙に存在感を出し始めてる。 -- 名無しさん (2022-02-28 08 11 41) 受けつがれるゴドルフィン勝負服への殺意 -- 名無しさん (2022-03-27 00 42 26) オジュウ、記録更新とか最早チートやろ -- 名無しさん (2022-04-16 17 10 21) 京都競馬場アイドルホースオーディション、5位入着 -- 名無しさん (2022-08-18 21 25 48) オジュウ、ついに今年の中山大障害で引退の模様 -- 名無しさん (2022-10-17 23 46 25) カノープスの五人目としてウマ娘化してアニメ三期に登場して欲しい。 -- 名無しさん (2023-03-15 10 10 59) タグのローゼンカバリー、宝塚記念や天皇賞といったGⅠの大舞台すら5度も交えて7度も戦い、互いにレースを制することすらできなかったがステイゴールドが6回勝ったある意味因縁の仲だったのか……。 -- 名無しさん (2023-04-16 09 32 52) オジュウ、ステフが引退してもJRA現役はアフゴ、ファニキ含めてまだ8頭居るというね -- 名無しさん (2023-07-11 18 24 21) 主戦を務めた熊沢さんが騎手を引退されることになったな -- 名無しさん (2023-11-01 23 30 43) 重賞未勝利時代の獲得賞金が2024年1月現在換算で8億953万円、国内総獲得賞金が10億6453万円。って書くと善戦ホースとしての格がより異常に見える。 -- 名無しさん (2024-03-06 18 47 31) 2024年3月24日、ステイゴールド生誕30周年おめでとう -- 名無しさん (2024-03-24 16 26 37) ウマ娘、ドリジャのシナリオで名前が出てきたみたいですね。果たして夏に来るのか冬に来るのか・・・目玉になるのは間違いなさそうですが。 -- 名無しさん (2024-06-26 14 00 13) キンイロ組組長がついにウマ娘世界に来るだと... -- 名無しさん (2024-06-26 15 29 50) あとは龍王が来れば香港シナリオも実装確定…? -- 名無しさん (2024-06-26 15 43 42) 項目名に(競走馬)を付けることを提案します -- 名無しさん (2024-06-29 07 57 29) 宗教の本尊というイメージ -- 名無しさん (2024-06-29 08 14 38) ↑賛成。付ける必要が出来たというのがある意味衝撃だよ。 -- 名無しさん (2024-06-29 09 23 46) ↑ 指定先がずれててヤバいことになってるぞw 私もまさかつける必要が出てくるとは思わなかった。 -- 名無しさん (2024-06-29 09 50 58) ↑わぁやっちまった。もちろん項目名に競走馬を付け足すことに、だよ。 -- 名無しさん (2024-06-29 10 00 28) ゴルシじゃないけどウマ娘のステイゴールドは引退後はバンドを組んでロックシンガーとかやってる気がする -- 名無しさん (2024-08-11 20 14 08) キンイロさん「御唱和ください、我の名を!」 -- 名無しさん (2024-08-11 20 42 23) ファニキ引退により平地のステゴ産駒は全てターフを去り、黄金の旅路は次代へ託された... -- 名無しさん (2024-09-06 20 15 39) ファニキが昨年のアフゴに続いてアイドルホースオーディション1位で18世代ステゴ産駒の連覇!産駒も長い旅程の先に黄金があった(別のゴールドはもう無いけど) -- 名無しさん (2024-09-19 23 45 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/12325.html
このページでは【ポケットモンスター 金・銀】のキャラクター、 ゴールド を解説する。 【ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】の主人公は【ヒビキ】を参照。 【ファイアーエムブレム 外伝】のキャラクターは【ゴールド(ファイアーエムブレム 外伝)】?を参照。 プロフィール 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 外伝 関連キャラクター コメント プロフィール ゴールド 他言語 別名義 【シルバー】【クリス】 種族 【人間】 性別 男 職業 【ポケモントレーナー】 所属 ジョウト地方 初登場 【ポケットモンスター 金・銀】 ジョウト地方を旅する【ポケモントレーナー】。 黄色と黒のキャップを被っている。 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 【ポケットモンスター 金・銀】 【主人公】。基本的に【レッド】と扱いは変わらない。 トレーナーハウスではゲーム内で同一の外見の人物と戦うこともできる。デフォルトでは【ヒカル】が担当しているが、ふしぎなおくりものを使えば変更できる。 発売前にはスケボーに乗っている姿も見られていた。 【ポケットモンスター クリスタルバージョン】 女主人公も選べるようになったため、彼だけが主人公ではなくなった。 男を選んだ場合のデフォルトネーム候補も【クリス】となっているものの、後の作品では女主人公を指す単語となっている。 外伝 【ポケモンスタジアム金銀】 男主人公のデータを使っているとプレイヤーアイコンとして登場する。 【ポケモンでパネポン】 VS.COMの主人公。 関連キャラクター 【シルバー】 【クリス】 【ヒカル】 【ウツギ博士】? 【ケンタ(ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説)】? 【ヒビキ】『ポケットモンスター 金・銀』のリメイク版である【ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】の主人公。ゴールドほぼそのままのデザインで表情などがリファインされている。【ポケモンマスターズ】にはゴールドはおらずにヒビキが出ており、別人として扱っているのか、同一人物扱いなのかはよくわかっていない。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/liveon/pages/263.html
ゴールド・ヴァラス カードテキスト ★ゴールド・ヴァラス トルク:⑩ POW:5000 モンスター/ゴールドタイタン族 このカードは自分の場に「サモンサーモン」がいるときしか、場に出すことが出来ない。 このカードがライブされて場に出たとき、相手のAラインにいるすべてのモンスターを Bラインに送る。 レアリティ:SR 大海系統のゴールドタイタン族。マッコウクジラ型。巨大な金色のクジラの姿をしている。 タイタン中、アニメ版ではこいつだけモンスターマウントされた描写がない。 しかし、マンガでは初めてトレビア~ンがマウントしたモンスターになっている。 アニメでは結局ほったらかしにされた。ただでさえ強力・巨体な上に海中にいるため、近代兵器を使ってもマウントなり退治なりは難しいのではないだろうか。今も元気に海を泳いでいるだろう。 名前はブンブン09年7月号の最速情報では「ゴールドヴァラス」、アニメでは「ゴールド・ヴァラス」。ゴールド・ヴァラスと、「・」が入るのが正式名称の模様。 【関連】 パルトナ ゴールドタイタン族 サモンサーモン 他ゴールドタイタン族 ゴルトサーベル ゴールデンサザン ゴールド・ブリオン
https://w.atwiki.jp/vsotogi/pages/205.html
初級 スタミナ:5 バトル数:3 経験値の目安:700 クリア時の絆報酬 報酬がもらえる確率は、デッキに組まれているオトギで一番絆をもってるオトギの絆値が当たる確率として適用される(合計値ではないので注意) 報酬が当たった場合は、以下の中から絆報酬が選ばれる(100%の絆値をもったオトギがデッキに入ってると報酬は2個もらえる) 素材:火炎の花 , 聖水の花 , 疾風の花 オトギ :御影石・火 中 , 御影石・水 中 , 御影石・風 中 , 御影石・金 中 チケット:なし バトル1 パターン1(全4パターン) 出現確率 35% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_30230.png トウダ 火 1925 914 0 1 火炎の葉×1 24%火炎のサボテン×1 6% バトル1 パターン2(全4パターン) 出現確率 35% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_30240.png 天空 水 4909 446 0 2 聖水の葉×1 24%聖水のサボテン×1 6% バトル1 パターン3(全4パターン) 出現確率 20% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_30370.png 牛頭 火 3981 774 0 2 火炎の葉×1 32%火炎のサボテン×1 8% face_30380.png 馬頭 水 3934 757 0 2 聖水の葉×1 32%聖水のサボテン×1 8% バトル1 パターン4(全4パターン) 出現確率 10% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_39030.png 御影石・金 小 火 10 500 10000 1 御影石・金 小 100% バトル2 パターン1(全2パターン) 出現確率 90% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_40600.png 猪八戒 風 34987 3573 0 3 疾風のサボテン×1 40%疾風の花×1 10% face_40610.png 沙悟浄 水 14960 1475 0 1 聖水のサボテン×1 40%聖水の花×1 10% バトル2 パターン2(全2パターン) 出現確率 10% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_39030.png 御影石・金 小 火 10 500 10000 1 御影石・金 小 100% バトル3 パターン1(全1パターン) 出現確率 100% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) face_40590.png 孫悟空 火 69966 2927 0 2 火炎の花×1 45%孫悟空 5%
https://w.atwiki.jp/danddq/pages/81.html
超大型・ぶっしつ系、無属性 AC:9 hp:115(11d12+44) 移動速度:30フィート 【筋】19(+4)【敏】9(-1)【耐】18(+4) 【知】6(-2)【判】10(±0)【魅】5(-3) 技能:なし ダメージ完全耐性:[電撃]、[毒];魔法でもアダマンティンでもない武器による[殴打]、[刺突]、[斬撃] 状態完全耐性:恐怖、消耗、石化、毒、麻痺、魅了 感覚:受動〈知覚〉10、暗視60フィート 言語:なし 脅威度5(1800XP) 魔法抵抗:このゴールドマンは呪文その他の魔法的効果に対するセーヴに有利を得る。 魔法の武器:このゴールドマンの武器攻撃は魔法の武器によるものとみなされる。 黄金の身体:このゴールドマンの身体の大部分は金でできているため、金属に作用を及ぼす効果はこのゴールドマンに対しても有効である。その効果がセーヴを要求するものであれば、このゴールドマンはそのセーヴに不利を受ける。死亡したゴールドマンの身体から完全に金を取り出す方法は失われて久しいため、1体のゴールドマンから取り出せる金は1d4×100GPである。これは自分たちで取り出しても、死体を丸ごと売っても変わらない。 痛恨の一撃:このゴールドマンの近接武器はダイス目19と20でクリティカル・ヒットとなる。 アクション 叩きつけ:近接武器攻撃+7、間合い5フィート、目標1つ。ヒット:(2d8+4)[殴打]ダメージ。
https://w.atwiki.jp/wssikumi2nd/pages/20.html
ゴールド選手一覧 FW/MF/DF/GK FW アリ・ダノン (2012/07/01追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) カラバッジォ カルージャ (2011/12/21追加) グレニテス (2011/12/21追加) クロースマン (2011/12/21追加) コーラ (2011/12/21追加) ゴッドリッチ (2012/04/01追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) スカール (2012/05/06追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) スクラッツィ (2011/12/21追加) デラート (2011/12/21追加) デラクルス (2012/03/04追加 ※mixi版 限定) トンプソン (2012/06/03追加 ※mixi版 限定) 二宮和寿 (2011/12/21追加) パウロン (2011/12/21追加) バッシュ (2012/04/01追加 ※mixi版 限定) バティス ビビット (2011/12/21追加) ビヤ (2012/02/05追加) フィッシャール (2011/12/21追加) フォスター (2012/03/04追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) M・ラウンドアップ (2011/12/21追加) ミラー (2011/12/21追加) ミリュコビッチ (2011/12/21追加) MF アブジャ (2011/12/21追加) アリ (2011/12/21追加) ヴィエロ (2011/12/21追加) エマルソン (2011/12/21追加) オリバー (2011/12/21追加) ジェンガ (2011/12/21追加) ジャーン (2011/12/21追加) デイモン (2012/06/03追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) トレンド (2011/12/21追加) バスラー (2011/12/21追加) 八谷浩二 (2011/12/21追加) ハポン (2011/12/21追加) フットレ ボアス・玲偉 (2012/07/01追加 ※mixi版 限定) マテレレ マナカナマン (2011/12/21追加) メスタージャ (2011/12/21追加) ルシアーノ・バチスタ (2012/08/05追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) レイナウド (2012/09/02追加 ※Yahoo!モバゲー版 限定) ロイ・ディーン (2011/12/21追加) ロマノフ (2011/12/21追加) DF アディラ (2011/12/21追加) アドリアン (2012/08/05追加 ※mixi版 限定) 井川真澄 (2011/12/21追加) ヴァザーリ (2011/12/21追加) ヴェンゲル (2011/12/21追加) カヌー (2011/12/21追加) G・ネイル (2011/12/21追加) コーク (2011/12/21追加) コルテス (2012/09/02追加 ※mixi版 限定) パノッチ (2011/12/21追加) ヒメネス P・ネイル (2011/12/21追加) ブーマー (2011/12/21追加) フレーベル (2011/12/21追加) ブロッケンファールト (2011/12/21追加) ミシェル (2011/12/21追加) GK アイーダ (2011/12/21追加) シューマン (2011/12/21追加) シュモク (2012/05/06追加 ※mixi版 限定) ニコラティス (2011/12/21追加) パチョーリ (2011/12/21追加) 浜松和成 (2011/12/21追加) ラファエル (2011/12/21追加) 本日の閲覧数: - 昨日の閲覧数: - 合計の閲覧数: -
https://w.atwiki.jp/vsotogi/pages/207.html
上級 スタミナ:20 バトル数:5 経験値の目安:3000 クリア時の絆報酬 報酬がもらえる確率は、デッキに組まれているオトギで一番絆をもってるオトギの絆値が当たる確率として適用される(合計値ではないので注意) 報酬が当たった場合は、以下の中から絆報酬が選ばれる(100%の絆値をもったオトギがデッキに入ってると報酬は2個もらえる) 素材:火炎の花 , 聖水の花 , 疾風の花 オトギ :御影石・火 中 , 御影石・水 中 , 御影石・風 中 , 御影石・金 中 チケット:なし バトル1 パターン1(全4パターン) 出現確率 35% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 闘志の式神トウダ 火 20016 3932 0 1 火炎の葉×1 40%火炎のサボテン×1 10% バトル1 パターン2(全4パターン) 出現確率 35% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 迷霧の式神天空 水 38072 3783 0 1 聖水の葉×1 40%聖水のサボテン×1 10% バトル1 パターン3(全4パターン) 出現確率 20% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 赤鉄の獄卒牛頭 火 25379 3542 0 1 火炎の葉×1 40%火炎のサボテン×1 10% 青鉄の獄卒馬頭 水 25448 3508 0 1 聖水の葉×1 40%聖水のサボテン×1 10% バトル1 パターン4(全4パターン) 出現確率 10% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 御影石・金 大 火 20 1500 20000 1 御影石・金 大 100% バトル2 パターン1(全2パターン) 出現確率 90% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 猪八戒 風 104516 8510 0 3 疾風のサボテン×1 60%疾風の花×1 15% 沙悟浄 水 86836 4937 0 1 聖水のサボテン×1 60%聖水の花×1 15% バトル2 パターン2(全2パターン) 出現確率 10% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 御影石・金 大 火 20 1500 20000 1 御影石・金 大 100% バトル3 パターン1(全1パターン) 出現確率 100% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 孫悟空 火 105600 6427 0 2 火炎の花×1 40%孫悟空 10% 孫悟空 火 105600 6427 0 2 火炎の花×1 40%孫悟空 10% バトル4 パターン1(全3パターン) 出現確率 45% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 天蓬元帥猪八戒 風 155914 10836 0 3 疾風の花×1 60%疾風の果実×1 15% バトル4 パターン2(全3パターン) 出現確率 45% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 捲簾大将沙悟浄 水 119732 5222 0 1 聖水の花×1 60%聖水の果実×1 15% バトル4 パターン3(全3パターン) 出現確率 10% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 御影石・金 大 火 20 1500 20000 1 御影石・金 大 100% バトル5 パターン1(全1パターン) 出現確率 100% オトギ 属性 HP 攻撃 防御 ターン 優先ドロップ(サブドロップは同属性葉っぱとサボテン) 斉天大聖孫悟空 火 280748 10446 2000 2 火炎の果実×1 36%孫悟空 54%
https://w.atwiki.jp/momohappy/
カード効果一覧 • 買値は売値の4倍。どこで買えるかはカード売り場を参照。 • 売値に「×」とあるものは売れない。 • 「誰か」とある場合、特に注記がなければ「ランダムで選ばれる自分以外の誰か1人」の意味。 • 複数の中から選ばれるものは、基本的にランダムで決定される。指定できるものは「(指定)」と付記する。 サイコロ増加系 名前 売値 効果 急行カード 250万円 サイコロを2つ振り、出た目の数だけ進める。進める数の期待値は7マス。 特急カード 1000万円 サイコロを3つ振り、出た目の数だけ進める。進める数の期待値は10.5マス。 新幹線カード 2500万円 サイコロを4つ振り、出た目の数だけ進める。進める数の期待値は14マス。 のぞみカード 3000万円 サイコロを5つ振り、出た目の数だけ進める。進める数の期待値は17.5マス。 オレンジカード 500万円 サイコロを2つ振り、出た目の数だけ進める。ただし使っても3/4の確率で消えない。消滅した場合来月頭に教えてくれるが、使用後Xボタンでカードを確認してもわかる。 固定進行系 名前 売値 効果 0進めるカード 5000万円 そのマスにとどまれる。再度そのマスに止まったのと同じ効果が出るため、物件を買えたり、重なった人に貧乏神を移せたりする。 1進めるカード 4000万円 1マス進める。 2進めるカード 4000万円 2マス進める。 3進めるカード 3000万円 3マス進める。 4進めるカード 3000万円 4マス進める。 5進めるカード 2000万円 5マス進める。 6進めるカード 2000万円 6マス進める。 ?進めるカード 2000万円 0〜30マス進める。進める数は毎月変わる(2枚以上持っているとそれぞれ進める数が異なる)。0進める時に使用するとカードが消えないというバグがあり、有力な物件駅での増資や貧乏神なすりつけに役立つ。 レッツ5カード 500万円 4〜5ターンの間5マスずつ進める。その間カードは使えない。一部のカードの効果でレッツ5の状態が解除されるので注意。行ったりきたりで増資するのに有効。 充電カード 1000万円 3〜4ターン行動不能になったのち、20マス進める。一部のカードの効果で充電が解かれるので注意。 朝三暮四カード 1000万円 20ターン進んだ後、3〜5ターン冬眠する。寝ている間は毎月1/4の確率でグッスリンが登場し、サイコロ勝負に勝てばすぐ起きられる。 スペシャルカード 5000万円 1〜6から好きな数字を選んでその数だけ進める。選び間違えるともどれないので慎重に! リニアカード 5000万円 30マス進める。 ぶっとび系 • いずれも銀河鉄道で使うと地上に舞い戻るので注意(潜水艦除く)。 • 飛んだ先で他のプレイヤーと重なると貧乏神も移るので注意 名前 売値 効果 ぶっとびカード 1250万円 どこかの物件駅に飛ぶ。飛んだ先で買い物はできない。 夢のまた夢カード 2000万円 行った先が不満であればもう1度飛びなおせるぶっとび。 青ぶっとびカード 2000万円 どこかの青マスに飛び、所持金が増える。イエロー・レッドカード状態や大恐慌の時は使えず、銀河鉄道は対象外。 赤ぶっとびカード 1000万円 どこかの赤マスに飛び、所持金が減る。イエローカード状態の時は使えず、ボンビラス駅は対象外。 テレポートカード 2000万円 誰かの隣のマスに飛ぶ。銀河鉄道にいる相手にも有効だが、ボンビラス星にいる相手は対象外。 新潜水艦カード 2000万円 海路で使うと、海路のどこかのマスに飛ぶ。海路以外では使えない。3/4の確率で海底イベント。イベントは以下の通り。メカボンビーカード入手 1/8、がらくた発見(実質何もない) 2/8、5000万×年数入手 2/8、海底カード売り場 3/8。 北海道カード 1000万円 北海道地方にある15か所の物件駅のどこかに飛ぶ。ホールインワンしても副賞のダイヤモンドカードがもらえない(以下全て同じ)。 東北カード 1000万円 東北地方にある11か所の物件駅(秋田沖含む)のどこかに飛ぶ。 関東カード 1000万円 関東地方にある9か所の物件駅のどこかに飛ぶ。 中部カード 1000万円 中部地方にある20か所の物件駅のどこかに飛ぶ。 近畿カード 1000万円 近畿地方にある11か所の物件駅のどこかに飛ぶ。 中国カード 1000万円 中国地方にある9か所の物件駅のどこかに飛ぶ。 四国カード 1000万円 四国地方にある5か所の物件駅のどこかに飛ぶ。 九州カード 1000万円 九州地方にある11か所の物件駅(沖縄含む)のどこかに飛ぶ。 固定移動系 名前 売値 効果 仙台カード 5000万円 仙台に飛ぶ。仙台が目的地の時は使えない。 東京カード 5000万円 東京に飛ぶ。東京が目的地の時は使えない。 高知カード 5000万円 高知に飛ぶ。高知が目的地の時は使えない。 鹿児島カード 5000万円 鹿児島に飛ぶ。鹿児島が目的地の場合は使えない。 沖縄カード 5000万円 沖縄に飛ぶ。沖縄が目的地の場合は使えない。 大相撲カード 1000万円 1・5・9月は東京、7月は名古屋、11月は博多に飛ぶ。偶数月は使えない。対象都市が目的地の時は使えない。 もしかしたらカード 1000万円 都市名スロットが出て、1/16の確率で目的地に入れる(ホールインワン扱い)。ハズレの場合は何も起きない。 銀河鉄道カード 1億円 銀河鉄道に飛ぶ。青マス×15と目的地マスだけの一本道で、目的地マスにはぴったりでなくても止まれる。ボンビラス星に誰もいない状態で他人が目的地に入ると、必ず銀河にいるプレイヤーに貧乏神がつく。 金銭系 名前 売値 効果 エンジェルカード × 使用不可。エンジェルがつき、4〜7ターンの間金(右記)を置いていく。毎月1/8の確率でミカエルになる。収入額は、エンジェル (年数+4)×500万円、ミカエル (年数+4)×1200万円。 ダイヤモンドカード 変動 使用不可。カード売り場で高値で売れる。売値は毎月、年数×2000万円(±50%)でランダムに変動。バブルの年は1.5倍、不況の年は1/2、大恐慌の年は1/4の値段になる。 埋蔵金カード 500万円 使用不可。持っていると、毎ターン後に埋蔵金カードの枚数/64の確率で年数×1億円の収入が入る。収入が入ると、埋蔵金カードは全て消滅する。 福引きカード 500万円 金がざくざく出る。メッセージ1回につき(年数+4)×200万円の収入が入る。回数と確率は、5回 1/16、6回 3/16、7回 6/16、8回 3/16、10回 2/16、16回 1/16。収入額の期待値は(年数+4)×1562.5万円。 借金カード 1000万円 使用者に大金(到着援助金と同額)が入る。その後8か月間、借金額×14%のローンが発生。ふみたおし可。最後の年は使用不可。 いちかばちかカード 1000万円 貧乏神がついていない時に使うと5/8の確率で大金(到着援助金と同額)が手に入り、3/8の確率で貧乏神がつく(未出現時でも来る)。自分に貧乏神がついている場合や、ボンビラス星に誰かがいる状態では使えない。 大逆転カード 1000万円 サイコロを3回振って3回とも1が出れば年数×10億円という大金がもらえる。収入額の期待値は年数×463万円。「さいごの年」は成功しやすいらしい(未確認)? 福の神カード × 即使用され、全員に年数×400万円の収入。カードがいっぱいの場合、このカードを捨てると福の神は来ない。 ふみたおしカード 1000万円 借金・クレジット・貧乏神の物件買いで発生したローンを踏み倒せる。1/2の確率で失敗して警察に捕まり、次の月に封印4〜6か月、牛歩3〜6か月、冬眠3〜5か月いずれかの判決を受ける。ローンがなければ使えない。 徳政令カード 100万円 全員の借金を0にする。借金の人がいなければ使えない。 天運カード 500万円 自分以外の誰かを指定し、サイコロ3本勝負。賭け金は10万円〜「年数×1億円」「所持金限度」のうち少ない上限の範囲で決定。勝者が敗者から賭け金の額をもらう。自分の持ち金が1000万円未満だと使えない。 物件系 「到着時」が○のカードは、物件駅に到着したときに「カード」で使うもの。それ以外では使用不可。 名前 売値 到着時 効果 イトーヨーカード 250万円 ○ 駅の物件を安い方から75%の値段で買えるだけ買える。 ゴールドカード 2500万円 ○ 物件1件(指定)を10%の値段で買える。桃太郎ランド不可。 プラチナカード 不明 ○ 駅の物件を安い方から10%の値段で買えるだけ買える。桃太郎ランド不可。 クレジットカード 500万円 ○ 物件1件(指定)を無料で購入し、その後8か月間、買った物件の値段×14%のローンが発生する。普通に買うより12%割高。増資・桃太郎ランド不可。ふみたおし可。最後の年は使用不可。 まとめばらいカード 250万円 ○ 物件1件(指定)を無料で購入。購入額は決算の時に支払われる。最後の年は使用不可。 乗っ取りカード 2000万円 ○ 他社物件1件(指定)を、値段×増資ランク×2の値段で買い取る。1/8の確率で失敗。 レンタルカード 1000万円 ○ その駅の他社物件全件を次の決算において自社物件扱いとし、収益を得られる。 予約カード 250万円 ○ その駅の未所属物件1件(指定)を、次の決算まで他社が購入できなくする。 クリスマスカード 500万円 12月に使うと未所属物件1件を無料でもらえる。12月以外は使えない。1〜7年目は1000万〜5億の食品、8〜15年目は1000万〜20億の食品、16〜63年目は水産、64〜99年目は工業物件がもらえる。対象物件が全て買われている場合はプレゼントなし。 テレホンカード 500万円 未所属の食品物件1件を1割引で買うか選択。購入した場合、1/8の確率で福引きカードをもらえる。持ち金で買えない物件が選ばれた場合は何もできない。対象物件が全て買われている場合は使えない。 もうかりまっカード 2000万円 他社物件1件を半額で買い取る。3/8の確率で失敗し、足代として年数×1000の被害が出る。自分以外がだれも何も所有していない場合は使えない。美術物件は買い取ることができない。(相手が美術物件しか持っていない場合、何も持っていないと判定される) 増資カード 1000万円 所有物件1〜3件を無料で増資する。増資できる物件がなければ使えない。増資件数と確率は、1件 3/8、2件 4/8、3件 1/8。 防御系 名前 売値 効果 ブロックカード 2000万円 使用不可。カードによる各種妨害を防ぐ。防いだ際に1/2の確率で消滅。防げるカードは下の「妨害・攻撃系」の欄を参照。 おまもりカード 1000万円 使用不可。貧乏神が物件を売るのを防ぐ。防いだ際に1/4の確率で消滅。キングボンビー・コマルンには効かない。 損害保険カード 1000万円 使用不可。各種損害イベントの時に保険金がおりる。使われた際に1/2の確率で消滅。もらえる金額は、台風・大雪・噴火・凶作・デビル・スリの銀次・おもちゃ工場倒産が全額、ドジラ・モモスラは半額。物件自体を守る効果はない(おもちゃ工場の場合は投資額が返金される)。 パトカード 1000万円 使用不可。スリの銀次による被害を1回防ぐ。 モモトラマンカード 2500万円 使うと○○トラマンが出動態勢に入り、ドジラ出現時に向かわせられる。勝ったら態勢持続、負けると態勢解除。 金太郎カード 1250万円 使うと金太郎が出動態勢に入り、モモスラの卵がある時に向かわせられる。勝ったら態勢持続、負けると態勢解除。 メカボンビーカード 2500万円 5/8の確率でメカボンビー、3/8の確率でメカボンビーRXが1体もらえる。 かくれみのカード 500万円 4〜6ターンの間、貧乏神をなすりつけられなくする。キングボンビーには効かない。目的地到着・あっちいけ・いちかばちかなど移動以外で移る場合は防げない。 金だらいカード 1500万円 4〜5ターンの間、貧乏神(通常)を行動不能にする。1/8の確率で失敗。他人についている場合も使える。貧乏神が未出現の場合は使えない。 おはらいカード 2000万円 持っているデビル系カードを全て消せる。消せるカードがない場合は使えない。 新おひるねカード 500万円 自分のターンを何ターンでもパスでき、自分の起きたいタイミングで起きることができる。その間貧乏神は何もしない。キングボンビーは普通に活動するので注意。 攻撃系 「ブロック」が○のカードは、使われた際にブロックカードを持っていると防げる。 名前 売値 ブロック 効果 冬眠カード 5000万円 ○ 誰かを、3〜5ターンの間行動不能にする。寝ている間は毎月1/4の確率でグッスリンが登場し、サイコロ勝負に勝てばすぐ起きられる。 新ばかもんカード 1000万円 ○ 誰かにばかもん親父を4〜6ターンとりつかせ、毎ターン以下の効果を与える。行動不能 3/8、急行系カードを捨てる 3/8、何もしない 2/8。充電やレッツ5で打ち消せる。 牛歩カード 5000万円 ○ 誰かを、3〜6ターンの間1マスしか進めず、カードも使えない状態にする。 あまのじゃくカード 1000万円 ○ 誰かを、4〜6ターンの間サイコロしか振れず、しかも1か2しか出ない状態にする。 666カード 1000万円 ○ 誰かを、3〜5ターンの間ランダムで6マスずつ移動させられ、カードを使えない状態にする。目的地から遠ざかったり、赤マスに止まることが多い。 倹約令カード 1000万円 ○ 誰かを、4〜6ターンの間物件を買えず、クレジット・イトーヨー・テレホン・予約・クリスマスカードを使えない状態にする。 ふういんカード 2500万円 ○ 自分以外全員を、4〜6ターンの間カードを使えない状態にする。 マルサカード 5000万円 自分も含めた誰かに、総資産の1/4の損害。借金している場合は半分返済してくれ、無資産で持ち金0の場合はゴールドカードがもらえる。プレイヤーが3人以下の場合は、関係ないビルに入っていって被害が出ないこともある。 スキャンダルカード 500万円 誰かに年数×2億円の損害。1/8の確率で失敗。 江戸っ子カード 1000万円 ○ 持ち金がプラスのプレイヤーのうち、自分を含め誰かの持ち金を0にする。全員借金の場合は使えない。 スリの銀次カード 1000万円 誰かを4〜6ターン後にスリの銀次が襲撃。パトカードがあれば防げる。すでにこのカードが使われていて銀次が待機中の場合は使えない。ただし対象が借金状態だと借金が半減し、0円の状態だと年数×1億円がプレゼントされる。 参勤交代カード 1000万円 ○ 誰かに目的地が変わるまで毎月(年数+1)×100万円の損害を与える。自分の収入になるわけではない。 なすりつけカード 1000万円 ○ 自分の持ち金がマイナスの時、誰かに自分の借金分の損害を与える。自分の持ち金は0に。1/2の確率で失敗して警察に捕まり、次の月に封印4〜6か月、牛歩3〜6か月、冬眠3〜5か月いずれかの判決を受ける。 とっかえっこカード 2500万円 ○ 誰かと持ち金を入れ替える。自分の持ち金がマイナスの時は使えない。 たいらのまさカード 1000万円 ○ 全員の持ち金が平均値になる。 刀狩りカード 500万円 ○ 誰かのカードを奪う。奪う枚数は、5/8の確率で1枚、3/8の確率で2枚(対象が2枚以上持っている場合)。 カードつかえカード 1500万円 ○ 誰かのターンに、カードを使わせる。カードは使える状態のものからランダムで選ばれ、使えるカード自体を持っていない・カードが使えない状態なら何もされない。 あっちいけカード 1500万円 ○ 貧乏神を誰かに移す。また、自分についていない時は貧乏神を自分につける(未出現時でも来る)。1/8の確率で失敗。自分にキングボンビーがついている時・ボンビラス星に誰かがいる時は使えない。 オナラカード 1000万円 誰かを1〜3画面分飛ばせる。1/4の確率で失敗する(銀河鉄道やボンビラス星にいる相手には必ず失敗する)。海沿いの相手を海路に飛ばすこともある。 ぶっとばしカード 5000万円 ○ 誰かにぶっとびをさせる。 みなぶっとびカード 3000万円 自分を含む全員にぶっとびの効果。 場所がえカード 1000万円 ○ 誰かと場所を入れ替える。銀河鉄道やボンビラス星にいる相手も対象。 ペア旅行カード 1000万円 ○ 誰かとともにハワイ・グアム・サイパン・沖縄・エロマンガ(出現後のみ)のいずれかに飛ぶ。ブロックされた場合は自分だけ飛ぶことになる。 サミットカード 5000万円 ○ 自分以外全員が、自分のいるマスにワープする。自分に貧乏神がついていない場合、貧乏神は自分につく。時々臨時収入が全員に入る。 独占禁止カード 1000万円 ○ 自分も含めた誰かの独占駅の物件の1つを所有者なしにする。9/16の確率で失敗。 ふんどしカード 1000万円 ○ 誰かのカードを1枚その場で使える(オレンジカードを使うと必ず消滅する)。相手は選べないが、どのカードにするかは選べる。キャンセルするとカード自体が消滅してそのターンは何もできない。 ボンビラスカード 2000万円 誰かに貧乏神・ミニボンビー・コマルンがついているときに使うとその場で変身させることができる。確率は以下の通り。キングボンビー 1/8、ミニボンビー 2/8、コマルン 3/8、変身失敗 2/8 豪速球カード 2500万円 誰かを一人指定してブロックカードを消滅させる。3/16の確率で失敗。 クイズカード 2000万円 誰か一人を指定して、クイズマンの問題に答えさせる。間違えると年数×2000万円の損害。正解すれば何も起こらない。 全体影響系 名前 売値 効果 イエローカード 500万円 3〜5ターンの間、全国の青・赤・黒マスが全て黄マスになる。銀河鉄道も変化するが、ボンビラス駅は対象外。 レッドカード 500万円 3〜5ターンの間、全国の青・黄・黒マスが全て赤マスになる。銀河鉄道も変化する。 ブラックカード 500万円 4〜6ターンの間、物件駅・ボンビラス駅以外の駅が全て黒マスになる(見た目のみで効果は元のまま)。イエローカードやレッドカードで打ち消せる。 うんちカード 1000万円 自分の止まっているマスにうんちを落とし、通れなくする。うんちは6〜8ターンで消える。 とびちりカード 2000万円 全国のどこか4か所にうんちが落ちる。うんちカードと同じで、6〜8ターンで消える。 ばちあたりカード 1000万円 現在の目的地にうんちを落とし誰も入れなくする。うんちカードと同様6〜8ターンで消える。 うんち列車カード 2000万円 自分の電車がうんち列車に変身し、他のプレイヤーに自分のいるマスを通れなくする。 バキュームカード 5000万円 全国のすべてのうんちを取り除ける。うんち列車も元に戻せる。うんちがなければ使えない。 わからずやカード 5000万円 目的地を変える。変更先はランダムで選ばれる。 損害系 緑色で表示される。全て売却・破棄不可(キングボンビーや他人のカードによる影響を除く)。リストラ以外は自主的な使用不可。 名前 効果 リトルデビルカード 4〜7ターンの間、毎月(年数+4)×100万円の損害。 デビルカード 4〜7ターンの間、毎月(年数+4)×1000万円の損害。 キングデビルカード 4〜7ターンの間、毎月(年数+4)×4000万円の損害。 ウイルスカード 毎ターン開始時に、カードを1枚ずつ食べられる。最後の1枚を食べた場合は次のターンに消えるが、入手時に他のカードがない場合は即消える。 リストラカード 使うと所有物件1件(指定)を手放す。 変身・不定系 名前 売値 効果 カード出前カード 1000万円 どこかのカード売り場が出張してきて、カードを売り買いできる。売り場はランダムに選ばれる。 「も」カード 250万円 イトーヨー・カード出前・ダイヤモンド・ゴールドのいずれかに変化。 も・く・て・き・ちをそろえると、そろった時点で目的地に飛び、援助金が10倍もらえる。 「く」カード 250万円 スペシャル・夢のまた夢・?進める・近畿のいずれかに変化。 「て」カード 250万円 金太郎・モモトラマン・メカボンビー・パトのいずれかに変化。 「き」カード 250万円 徳政令・おまもり・ブロック・損害保険のいずれかに変化。 「ち」カード 1000万円 急行・特急・新幹線・のぞみのいずれかに変化。 偽造カード 1000万円 別のカードに偽造できる。カードの種類と成功確率は、徳政令 95%、特急 75%、青ぶっとび 60%、ブロック 50%、スリの銀次 30%、たいらのまさ 25%、東京 20%、リニア 10%。失敗すると消滅。 ダビングカード 500万円 自分の持っているカードから1枚選び、それをもう1枚手に入れる。プラチナ、ゴールド、エンジェル、デビル系、ウイルス不可。 福袋カード 1000万円 カードが6枚になるまでカードが手に入る。6枚持っている時は使えない。 おなさけカード 2500万円 最下位の時のみ使え、使うと以下のイベントのいずれかが発生。30マス進める 4/32、テレポート・「ち」・オレンジ・特急・新幹線・銀河鉄道のいずれかのカードが貰える 8/32、年数×5000万が貰える 20/32。 カメレオンカード 1000万円 ランダムで他のカードに変身し、即座に効果が出る。その年にカード駅では出ないカードの効果が出る場合も。 ぱろぷんてカード 2500万円 様々な効果が発生(※)。 ※ぱろぷんてカードの効果と年数ごとの発生確率(分母は32) 効果 年数ごとの発生確率 〜7 〜15 〜31 〜63 〜99 全員にお金をあげる(持ち金を等分) 5 5 5 5 5 全員からお金をもらう(持ち金の半額) 7 7 7 7 7 全員持ち金0 4 6 5 7 7 全員目的地の隣のマスへ 3 3 4 4 2 全員牛歩 7 3 5 3 5 全員冬眠 2 2 2 2 2 全員のカード入れ替え 3 5 3 3 3 カード売り場閉鎖 2 1 3 3 ※閉鎖されるカード売り場は根室・宮古・陸前高田の3か所から選ばれる。閉鎖される数と確率は、1か所 4/16、2か所 7/16、3か所 5/16。封鎖された売り場は停止しても何も起きない。 その他備考 さいごの年に使えないカード 借金・クレジット・まとめばらいの3つは、ふみたおし同然の使い方が可能になるためか、最後の年の4月から使用できなくなる。 売るか捨てるかしかない。
https://w.atwiki.jp/mahjlocal/pages/397.html
読み ゴールドラッシュ 正式名称 別名 金鉱熱 和了り飜 役満 2飜 牌例 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(9)発発発ロン(9) 解説 発を使った筒子の混一色一気通貫。西も必要であるという説もある。 成分分析 ゴールドラッシュの47%は優雅さで出来ています。ゴールドラッシュの19%は蛇の抜け殻で出来ています。ゴールドラッシュの15%は雪の結晶で出来ています。ゴールドラッシュの13%はスライムで出来ています。ゴールドラッシュの2%はお菓子で出来ています。ゴールドラッシュの2%は株で出来ています。ゴールドラッシュの1%は夢で出来ています。ゴールドラッシュの1%は果物で出来ています。 下位役 上位役 複合の制限 一気通貫の付加役。 採用状況 雀友会で採用 しない 役として明記されている( ソース )。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/13089.html
登録日:2012/03/12(月) 13 48 42 更新日:2024/09/15 Sun 22 56 01NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 FIFA FIFAワールドカップ サッカー サッカーW杯 リーグ戦 ワールドカップ ワールドカップ予選 予選 国の一大事 絶対に負けられない戦いがそこにはある 試合 絶対に負けられない戦いがそこにはある 世界中のフットボールファンの、4年に1度の楽しみFIFAワールドカップ。 この大会に出れるのは厳しい予選を勝ち抜いた国だけ、この項目はそんなワールドカップ予選についての内容です。 ●ルール 6大陸それぞれのサッカー連盟毎に行われる予選大会で、FIFAに加盟した各国サッカー協会それぞれの代表チームが地区代表の座を競う。概ね、最終予選の総当たり戦で最上位の1~2チーム×数組がワールドカップの本大会出場となる。 地区によってはそれに次ぐ成績のチーム同士でプレーオフが行われ、その勝者が残った出場権を獲得する場合もある。 また、一部の地区ではプレーオフの勝者など、惜しくも本戦進出に届かなかった次点チームが、別大陸連盟のチームと対戦して最後の枠を奪い合う「大陸間プレーオフ」が行われる。 各大陸の出場枠は前大会のワールドカップの成績によって調整されることがあるため、ワールドカップ本選の同大陸の成績は地味に注目しなくてはいけないポイント。 また開催国は本戦出場が確約されているため、同大陸の予選は出場枠がその分減らされるなどルールが調整される。 予選大会自体は、FIFAランキングの高い国からシード権が与えられる仕組み(大体最終予選か1つ前の予選から参加)。 逆にランキングが低い国はその分予選を多く勝つ必要があり、そして殆どの場合は予選リーグの上位が次のステップに行くシステム。 細かい仕様はたびたび変更されているが、当記事においては基本的に1998年フランス~2022年カタールの32枠体制と、2026年北米大会の48枠体制に則る。 ●各大陸 〇ヨーロッパ/UEFA サッカーの本場だけにレベルは軒並み高く、国の絶対数も多いため出場枠は最大比率。 予選参加チーム数も多い(2022年からは55チーム)のだが、予備予選のようなものや大陸間プレーオフ進出と言ったものはなく、シンプルに2ラウンド制の予選で出場可否が決まる。 なお、2022年からはUEFA EUROに引き続き、前シーズンにおけるUEFAネーションズリーグ(以下NL)の結果が組み込まれるようになり、ちょっと複雑になった。 いままでの予選のルール 予選のルールは10グループに分かれてのホーム アウェイ総当たりを行い1位は予選通過。 残ったグループ2位同士の上位チームがプレーオフラウンド進出。 プレーオフは2018までは抽選でマッチングした2チームのホーム アウェイ2発勝負で合計得点の多い方が通過し、 13チームの出場を決める…というのが長年続いていた。 2022年ではNLの結果組み込みに伴い以下に変更。 まず予選グループリーグ10組の総当たりで、グループ1位突破した10チームが本戦出場内定。この際、NLの最上位4チームは優先的に5チームで構成される5組にあてられる(残りの組は6チームずつ)。 続いてグループ2位の10チーム+敗者復活枠としてNLでグループ首位かつ総合ランキング上位2チームの合計12チームを3組に分ける。その3組それぞれで一発勝負のプレーオフトーナメントを行い、勝ち上がった3チームも本戦出場に追加される。このうちグループリーグでの上位6チームがプレーオフ1回戦にてホームスタジアムでの開催権利を持つアドバンテージを得る。プレーオフ決勝の開催スタジアムは抽選にて決定。 2026では総数拡大に伴い出場枠が13から16に拡大されたが、他の地域に比べると元が多かった分変化が小さく、それに伴う予選グループの増加を除いては概ね2022年と変化なし。 まずは予選グループリーグ。4チームずつ(NL最上位チームの優先枠あり)か5チームずつの12グループに分けてのホーム アウェー総当たり戦。首位突破した12チームが本戦出場確定。 その次のプレーオフはグループ2位の12チーム、加えて敗者復活枠としてNLの上位4チームが残る。この16チームが4組に分かれて、それぞれ一発勝負のトーナメントを生き残った4チームも本戦出場となる。 欧州5大リーグを国内に擁するスペイン・イタリア・イングランド・ドイツ・フランス、そこにオランダを加えた6国が伝統のある列強国、 彼らほどの歴史はないが近年ではポルトガル(*1)、次いでベルギー(*2)は匹敵する評価を受けており、現在では8強といったところ。 ただ、評価こそ中堅止まりだがクロアチア(*3)が直近でこれらの国以上に目覚しい活躍をしており、いつの間にやら上位争いに名を連ねて9強とする意見も増えつつある。 その他実績を残したことのあるギリシャ(*4)・トルコ(*5)・チェコ(*6)・スウェーデン(*7)・デンマーク(*8)あたりが中堅、 近年は目立った成績を上げてないが、かつて強豪だったこともあるポーランド(*9)・ハンガリー(*10)あたりは古豪、 次にスロバキア・オーストリア・ノルウェー、クロアチア同様に旧ユーゴスラビアから分裂したセルビア・スロベニアなど、一応ワールドカップおよびEURO出場経験がある国は多数。 その下はアイスランド・ジョージア・ベラルーシ・北マケドニア・イスラエル(*11)など。 下と言ってもこのあたりでもチームに1人くらいは欧州5大リーグのクラブで主力を張る選手がいる。 組分けは成績上位から順に割り振っていくため、5大リーグの国同士が一堂に会する……というようなことにはさすがにならないが、 なにぶん数が多いうえに粒ぞろいで、ポット1下位とポット2上位でランキングが密着しているというのも当たり前、しかもリーグでの進出確定枠がそれぞれ1位だけ。 強豪クラスが2国重なるような組はいくつかできるし、調子次第でさらにワンランク下の中堅がまくってくる番狂わせも大抵1組くらいは起こる。 そのうえでプレーオフトーナメントを2連勝できず強豪が予選敗退……といった展開もそこまで珍しくはなく、2018・2022でイタリアが二大会連続予選落ちというのも記憶に新しいかと思われる。 イタリアに引導を渡した北マケドニアはポット4とかなりランクが低い国だが、それもひっくり返せるぐらい実力は接近しているのである。 〇南米/CONMEBOL ヨーロッパと並ぶサッカー大陸。 しかし10チームしかいない少数精鋭のため、大陸枠が4+αで固まった1998年以降は ヨーロッパとは逆に1リーグに全国詰め込んでホーム&アウェイの総当たり戦を行っている。 そのため開催期間が長く、過去には2年くらいかかったこともある。 4位までが自動で本大会進出、5位は大陸間プレーオフ。 2026年からは形式は据え置きで6チームが自動で本大会出場、7位がプレーオフ。 実に過半数が進めるという破格の条件、欧州ですら3割未満まで絞られることを考えるととんでもない進出率である。 なんといってもブラジル・アルゼンチンの2強。特にブラジルは1度たりとも本大会出場を逃したことがない。 だが両国とも何度かギリギリで予選通過したことがあった(*12)。 次いでパラグアイが長らくNo.3だったが、W杯初代王者の誉れを持つ古豪ウルグアイが復活し入れ替わった。 近年では、元アルゼンチン代表監督のペケルマン体制以後のコロンビアがパラグアイやブラジルを蹴落とす勢いで目覚ましい復活を見せている。 現状はこの4チームが飛び抜けて強い。 一方のパラグアイはその後、ブラジル大会、ロシア大会、カタール大会と3大会連続で予選落ちしてしまっている。 パラグアイの次点にはエクアドル・チリ・ペルー、下のクラスにボリビア・ベネズエラといった感じ。特にベネズエラは南米国で唯一ワールドカップ本戦を経験できていない。 ただでさえ強豪がひしめきあっている上に、ボリビアやエクアドルなどのホームは標高3000mを超す高地というアドバンテージがあるので、 最も過酷と言っても過言ではないだろう。 ちなみに、ガイアナ・スリナム・フランス領ギアナ(*13)は南米大陸北端に位置するが、カテゴリは下記の北中米カリブ扱い。 〇北中米カリブ/CONCACAF 予備予選の上位チーム+FIFAランキングの高いシードチームがリーグ戦で戦うシステム。 2022では一次予選が4チーム×6組の総当たりでそれぞれの1位が通過、その6チームが二次予選としてホーム&アウェイで戦い各勝者が最終予選進出。 最終予選はシード権を得ていたランキング上位5チーム+二次予選通過3チームの8ホーム&アウェイ総当りという形。 出場枠が「3.5」なので、大体は3位までが自動で予選通過であり、4位は大陸間プレーオフ。 2026年からは「6」枠+大陸間プレーオフが唯一2枠に。通例として用いられる「0.5枠」で説明しづらい。 ただし2026年では拡大した3枠がちょうど共同開催の3国に割り当てられることとなり、元と同じ3枠+プレーオフ2席を残った国で争う形になっている。 一次予選としてFIFAランキング下位同士のH Aを勝ち残った2チームが決まり、それを含めた30チームが2次予選として6組の総当たり戦。 各グループの1~2位となった12チームでさらに3組のH A総当たり戦。これを首位突破した3チームが本戦出場。 2位のうち、成績上位の2チームが大陸間プレーオフに回る。 実質はアメリカ・メキシコが自動進出枠の常連ともいうべき地区であり、 メキシコ>アメリカ>>>越えられない壁>その他の状態が続いていた。 ……が、ロシア大会予選にてアメリカがまさかの敗退、パナマが初出場を決めるという波乱が起きた。 さらにカタール大会予選では、カナダが36年ぶり2度目の出場を決める快挙を成し遂げている。 この次にくる国はコスタリカ・ホンジュラスあたりで次にトリニダード・トバゴといった感じである。 ちなみに、フランス大会で日本に勝ったジャマイカはそれより下のレベル。 〇オセアニア/OFC 数も少ないしレベルも低いため、32枠体制における出場枠は「0.5」(82年まではアジアと混合されていた)。 例によってFIFAランキング下位から篩い分ける形式で、 一次予選は2組の総当たりH A、グループ1~2位の4チームがトーナメントで勝負し、それで優勝したうえで必ず大陸間プレーオフを生き残らなければならないという、超絶高い壁が立ちふさがっていた。 なにせランキング最上位のニュージーランドですらFIFAランキング100位以下と辺境も良いところだったのである。 48枠体制からはようやく出場枠が「確定1+プレーオフ1」に。ちなみに今回は準優勝チームが大陸間プレーオフ行きとなる。 現在はニュージーランドの完全な1強。 かつてはオーストラリアとの2強だったのだが、プレーオフ地獄に嫌気が差したオーストラリアが2006年からアジア部門のAFCに移ることに成功したのでこうなった。 なお、この2国以外が出場を勝ち取った例は存在しない。 とはいえ、ニュージーランドも久しぶりに出た南アフリカ大会のメンバーに銀行員が本職の方がいたりするレベルである。 なおその南アフリカ大会ではグループリーグで敗退したものの、出場32カ国中唯一の無敗記録で、勝ち点はイタリアより上だった。 〇アフリカ/CAF 出場枠は「5」。こちらも順位の低い国から予選を戦い、高い国は一次予選シード+二次予選以降の組み合わせ優遇を得られる形式だった。 一次予選は一次予選参加組内でのランキング上位グループ対下位グループの直接勝負のH A、二次予選は1グループ4チームの総当りH A、三次予選は再び直接勝負のH Aで勝者のみ本戦進出。 直接出場枠が一切総当たり戦で競われないというのは(勝ってもプレーオフ権利しか得られなかったオセアニアを除くと)この地域だけであり、いくら組み合わせが上位5チームvs下位5チームとなっていても番狂わせがだいぶ起きやすい形式とされていた。 2026年からは出場枠が「9」+大陸間プレーオフが追加されて9.5枠になり、ヨーロッパに近いものへと大きく変更された。 6チームずつ9組のH A総当たりで首位突破した9チームが進出確定。 グループ2位の場合は、その中の上位4チームが1つしかない大陸間プレーオフの切符を巡ってトーナメントを戦うことになる。 後述するようにチーム間の実力差が拮抗していることもあり、紛れやすい環境なことには変わりないと言える。 治安の悪さやギャラ問題といった別の意味で過酷な地区であるが、勢力図がコロコロ変わるのが特徴。 00年代前半まではカメルーン、ナイジェリアの2強だったが、 コートジボワール、ニャホニャホタマクローがかつてのお偉いさんだったガーナ、チュニジア、モロッコ、アルジェリア、南アフリカ、セネガル、エジプト……といった面子に上下関係をつけ難い群雄割拠。 その時々の強い国はヨーロッパの主要リーグで活躍する選手も多く、またヨーロッパ育ちで二重国籍持ちの(強豪国での代表定着は難しい程度の)一流選手が流れてくるケースもしばしばあり、「欧州化」という表現もよく見られる。 その他の予選突破経験国としては他にアンゴラ、トーゴ、コンゴ民主共和国がある。 そのためワールドカップ出場国もコロコロ変わりドイツ大会ではアフリカ勢がチュニジア以外全て本大会初出場ということもあった。 2012年に行われたネイションズカップでは、W杯に出場した経験がまったくないザンビアが優勝したことも。 年によってはネイションズカップの予選も兼ねているため、南アフリカ大会予選には開催国の南アフリカが参加していた。 〇アジア/AFC 我らが日本がいる地区。 ヨーロッパと南米が基本H A総当たり1巡勝負なのに対して、アジアでは概ね予選リーグを2~3度繰り返す長丁場となる。 少数の上位層とそれ以外の差が数値以上に激しく、足切りの必要性が大きいためか。 4.5枠だったころ 一次予選はランキングの下位12チームのみがH Aの直接対決。 二次予選が5チーム8組の総当たりで各組1位と2位の上位4チームが最終予選進出。 最終予選では6チーム2グループ総当りで、2位以内…4チームが自動進出。 3位同士でプレーオフを行い勝者が大陸間プレーオフに進んでいた。 加盟国の数は50近くとヨーロッパに迫るが、もちろん平均レベルは比べ物にならないため、10チームしかいない南米と同じ4.5枠しか与えられていなかった。 無論、これでも日本などの成長に伴って昔よりは地位が向上している。 実際グループステージでどこも1勝も出来ずに全滅した2014年大会直後は4.5でも多すぎると言われてしまい、実際に減らされそうになったこともあるが、2006年以降なんだかんだで維持されてきた。 中東の金の力に屈してるだの言われがちであるが、ベスト8以上の経験が実質ほぼない(*14)とはいえ決勝トーナメントのベスト16に平均1国は送り出しており(*15)、 5枠握っているアフリカも22年にモロッコがベスト4に到達するまでベスト8(3回)止まり、決勝T進出率で見ても意外にも同程度(*16)にすぎないため、言うほど不当な配分でもなかったりはする。 2026年からは確定8枠+大陸間プレーオフ1枠の8.5枠に増加。立場が近かったアフリカとはプレーオフ枠が追加されたこともあって地味に差がついた。 一次予選はランキングの下位20チームがH Aの直接対決。 二次予選が4チーム9組のH A総当たりで、各組1~2位の18チームが最終予選(と翌年のアジアカップ本戦内定)へ。 最終予選も6チーム3組のH A総当たり。各組1~2位の6チームが出場確定となる(ここまではグループの編成が変わっただけで上位の条件は同じ)。 3~4位はアジアプレーオフとして3チーム2組の一発総当たり戦でそれぞれ1位の2チームが出場確定となり、2位以内を逃しても挽回のチャンスが大きくなった。 そしてアジアプレーオフ2位が1席の大陸間プレーオフを賭けたH A対決を行う。 実力的には90年代から力をつけた日本と韓国、そしてOFCから移籍してきたオーストラリアの3強。 最近では選手人材の輩出量において日本が完全に圧倒しているため、もはや1強などと言われることもあるが、それを言い切るにはもう少し実績を積み上げる必要があるだろう。 次いでイランやサウジアラビア、 その下はイラク、ウズベキスタン、カタール、バーレーン、北朝鮮など。 東西で最大8時間という北米レベルの時差があり、東アジアと中東が同グループに組まれるのもザラにあるため時差や移動との戦いともなることも多数。ジョホールバルの歓喜もイランの選手が時差や移動で弱っていたのが一因と言われているなどこの手のエピソードは多い。 また、主に中国や韓国・中東勢を中心に異様な雰囲気のホーム/アウェイ、審判買収などの八百長疑惑、遅延行為、ラフプレーなど実力以外の部分でアレな点も目立つ(特に中国人サポーターはサッカー熱と真逆の代表チームのレベルの低さにはうんざりしてるとか…)。 他にもフセイン体制だった時のイラクとかは負けたら刑罰という狂った逸話も…(北朝鮮は在日組=Jリーガーには割と寛容) 一方で中東勢は、その実力などに比べて経済的には非常に優位な国々でもある。 近年は欧州リーグで活躍したスター選手を大量に招くなど、彼らがその財力をもって国内外リーグの交渉に力を入れていたことでも知られる。 それが自国チームに恩恵をもたらせるかは未知数だが、今後大きく勢力図が揺らぐ可能性を持った部分とは言えるだろう。 なお2018年以降は、W杯2次予選リーグがそのまま翌年のAFCアジアカップの予選も兼ねるようになっている。 カタール大会予選に開催国のカタールも参加していたのは、2023アジアカップ出場を賭けていたため。 各大陸のことを書いたがたかがサッカー、されどサッカー。 各大陸でサポーター・選手が暴徒と化し大問題になることは多々ある。 サポーターがスタジアムに乱入する例もあれば火炎瓶を投げてしまうなど危ないことは日常茶飯事。 その結果何らかの制裁が加えられるが中にはカメルーンのユニフォームの作りが原因で制裁を加えるかどうか議論になったことがある。 機会があれば他の国の映像や情報を調べてみるのも良いだろう。 追記・修正は本大会に出場してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ボリビアのホームの標高はギャグの域 -- 名無しさん (2016-09-26 21 29 13) 50ヶ国で枠4.5のアジア 10ヶ国で4.5の南米 すごい格差だけど近年のアジア勢の成績からすると何も文句を言えないw -- 名無しさん (2017-05-21 09 42 42) 中国はあまり言われないけど、サッカー関連の記事を読むと、内容のレベルの高さに驚かされる。これだけマニアックかつ情熱的なのに、どうして代表のレベルはこんなに低いんだ…? -- 名無しさん (2019-04-26 08 16 44) ファンが煮込まれて濃いのが残ってるのではないだろうか -- 名無しさん (2020-07-20 11 04 49) こうして見るとロシア大会予選の波乱っぷりが目立つな。イタリアとオランダはもちろん、それまで北中米カリブでメキシコに次ぐレベルで絶対的だったアメリカが敗退しているし -- 名無しさん (2020-07-20 20 07 56) 1位しか自動通過出来ず事故が起こり易い欧州とアフリカ。2位以下も通過出来順当になり易いアジアと北米 -- 名無しさん (2024-02-03 08 52 13) 出場枠増加で得するのが中国とか東南アジアとかでなく、まさかのブラジルになりそうな気配… -- 名無しさん (2024-09-15 22 55 11) 名前 コメント